目撃者 安斎

会期:2002年9月7日~10月6日

国際交流展として、2000年秋に特別展を開催した安斎重男の写真を、ポーランドのクラクフにある現代美術センター「ブンケル・シュトゥーキ」で紹介した。
安斎重男は、1981年10月に戒厳令直前のポーランドに招かれ、ウッジで開かれた国際現代美術展「コンストラクション・イン・プロセス」を取材するなど、同国の現代美術の動向にも縁が深い。
今回の展示では、当時のポーランドでの写真に加え、安斎重男がこれまで撮影してきた膨大な写真の内、ヨーゼフ・ボイス、レベッカ・ホルン、ジグマー・ポルケなど、世界的に重要な美術家の作品やポートレート、また国際的な展覧会、ヴェニス・ビエンナーレやカッセルのドクメンタをはじめ、ミュンスターの彫刻プロジェクトを取材した写真も紹介した。1970年から1999年までの写真を選定し、出品点数は全体で約600点であった。
安斎が興味を覚えたのは伝統的な芸術作品ではなく、むしろ作家達のアクションやパフォーマンス活動であった。それらの活動はものとして残らない場合が多いため、記憶を呼び覚ますためには写真が大きく役立つ。また彼の写真は単なる記録だけではなく、それ自身としての価値を持つ。例えば工藤哲巳やジョン・ケージといった優れた作家達のポートレート撮影も行ってきている。
本展では、ポーランドの美術愛好家たちの現代美術への興味関心と共に、日本の同時代美術への関心の高さもあいまって、予想を上回る観客が訪れた。安斎重男という希有な写真家の仕事を紹介することを通じて、日本の現代美術の現状についてもある程度紹介する事ができ、実りの多い展覧会となった。また、受け入れ側のブンケル・シュトゥーキのスタッフも非常に協力的で、共に展覧会を作り上げて行くという姿勢が随所に感じられ、展示からオープニングまで仕事が非常に順調に進んだ。

  • 入場者:総数1,700人(1日平均65人)
  • 主催:ブンケル・シュトゥーキ/国立国際美術館
  • 協賛:(財)ダイキン工業現代美術振興財団/ポーラ美術振興財団/ルフトハンザ/ホテルクラコビア
  • メディア協力:週間フプロスト、ジンニク・ポルスキ、フォトグラフィア、フルイト、ラディオ・クラクフ、TVP3クラクフ、ヴィデオウォールpolartONET.pl
  • 講演会:「見ることをめぐる思索」日時:10/02(水)講師−イエジ・オレック
  • カタログ:「Świadek:ANZAÏ(目撃者 安斎)」
    21.0×21.0cm/64ページ/白黒28点
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