日本国内においては2020年1月に始まった新型コロナウィルスの感染拡大。このウィルスという「見えない」存在は、国内外で私たちが日常目にする(「見る」)生活に大きな影響を与え続けています。これにより私たちは、少なからず可視、非可視ということを意識せざるをえない日々を過ごしていると言えるでしょう。
今回のコレクション展のテーマは、写真家米田知子の作品シリーズ名「Between Visible and Invisible(見えるものと見えないもののあいだ)」から引用しています。このシリーズで米田は、写真によって写し出されたイメージ(「見えるもの」)が、そのイメージに関連する歴史や記憶という「見えないもの」を観者に投げかけることで、新たなイメージを創り出すことに挑んでいます。 本展では出品作品を「1 歴史/記憶/物語/時間」「2 イメージの向こうに」という2つのセクションに分け、多くの作家たちが様々な形で取り組んできた可視、非可視というテーマを展覧。私たちが何を見ているのか。そして作家たちは見えない何を露わにしようとしているのか、を検証します。
出品作家
米田知子、オスカー・トゥアゾン、ヤン・ヴォー、田中敦子、芥川(間所)紗織、マイク・ケリー、フェリックス・ゴンザレス=トレス、杉本博司、坂上チユキ、ウテ・リンドナー、カリン・ザンダー、トニー・アウスラー、北野謙、石内都、ジョセフ・コスース、キム・ボム、オノデラユキ、アンドレアス・グルスキー、トーマス・デマンド、ローリー・シモンズ、シンディ・シャーマン、森村泰昌、ヴォルフガング・ティルマンス、アンリ・サラ、ダン・フレイヴィン、須田悦弘、青木野枝
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					  米田知子《フロイトの眼鏡-ユングのテキストを見る I》1998年 
 国立国際美術館蔵 (c)Tomoko Yoneda, courtesy of ShugoArts
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					  アンリ・サラ《アンサー・ミー》2008年 
 国立国際美術館蔵 (c)Marian Goodman Gallery; Hauser & Wirth; Esther Schipper, Berlin; Galerie Rüdiger Schöttle, Munich; Galerie Chantal Crousel, Paris
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					  ヴォルフガング・ティルマンス《大阪インスタレーション1987 – 2015》2015年 
 国立国際美術館蔵 撮影:福永一夫 (c)Wolfgang Tillmans, courtesy WAKO WORKS OF ART
- 会期
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								2021年3月20日(土・祝)–2021年 5月30日(日)
 4月24日(土)をもって閉幕となりました
- 開催時間
- 10:00–17:00
 ※金曜・土曜は20:00まで(入場は閉館の30分前まで)
- 休館日
- 月曜日(ただし5月3日(月・祝)は開館)
- 主催
- 国立国際美術館 
- 協賛
- ダイキン工業現代美術振興財団 
- 観覧料
- 一般 - 大学生 - 430円(220円) - 130円(70円) - ※( )内は20名以上の団体料金。 - ※高校生以下、18歳未満、65歳以上無料(要証明) - ※心身に障がいのある方とその付添者1名無料(要証明)。 - ※本展は同時開催の「ミケル・バルセロ展」の観覧券でご観覧いただけます。 - 夜間割引料金(対象時間:金曜・土曜の17:00〜20:00)一般250円、大学生70円 
 無料観覧日:3月20日(土・祝)、4月3日(土)- 、5月1日(土)、5月18日(火)- ※5月18日(火)は「国際博物館の日」を記念して入場無料です。
 
								 
							 
								 
							 
								 
							 
								 
							
