藤本由紀夫展 +/-

会期: 2007年7月7日~9月17日

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藤本由紀夫(1950年生まれ)は、美術館あるいは画廊空間という視覚的原理が圧倒的優位に立つ環境に、音という聴覚的要素を持ち込むことによって、人間の感覚器官である視覚、聴覚、触覚あるいは味覚に至るまで、総合的に関連しているというきわめて当然なことを再認識させる装置としての作品を生み出してきた作家です。いわゆるサウンド・アーティストと言われてきた、あるいは言われている作家は数多く存在していますが、藤本のように視覚と聴覚の関係性を論理的に作品としてきた者は、他には存在しないでしょう。
藤本は、「美術館の遠足」展(西宮市大谷記念美術館)を10年間にわたり企画・運営してきました。同展は、美術館という場を一日だけ全面的に開放し、藤本氏が仕掛ける様々な装置としての作品によって展示室ばかりではなく、庭やロビー、廊下、喫茶室、学芸員室、倉庫、地下室に至るまで、展示空間として機能することを、鑑賞者と共に築き上げてきました。
 国立国際美術館における「藤本由紀夫展 +/-」は、日常的な空間を劇場化してきたこれまでの藤本作品から離れ、楽曲と音響再生装置を用いた巨大な新作を、無機質な近代的展示空間に解き放つことによって、もう一つの藤本由紀夫の世界を繰り広げる試みです。新たな藤本作品による音場空間は、「音楽」と「ノイズ」、「集合」と「分裂」、「差異」と「混淆」といった対立する概念を立体的に感じさせることによって、鑑賞者を未知な世界へと誘うことを約束します。

  • 主催:国立国際美術館
  • 特別:協賛:ボーズ株式会社
  • 協賛:財団法人ダイキン工業現代美術振興財団
  • 協力:西宮市大谷記念美術館、和歌山県立近代美術館

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開館時間

午前10時-午後5時、金曜日は午後7時(入館は閉館の30分前まで)

休館日

月曜日、ただし7月16日(月・祝)、9月17日(月・祝)は開館、7月17日(火)は休館

観覧料

一般420(210)円、大学生130(70)円、高校生70(40)円

  • ※( )内は20名以上の団体料金
  • ※中学生以下、満65才以上、心身に障害のある方とその付添者1名は無料
    (証明できるものをご提示いただく場合があります)
  • ※本料金で同時開催の「コレクション2」もご覧いただけます。
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