第23回中之島映像劇場では、映像作家・前田真二郎(1969年生)のレトロスペクティブを開催します。前田は、1990年代初頭にイメージフォーラム・フェスティバルの作品公募に入賞、その後に実験映像やドキュメンタリー、メディアアートの枠を横断する、パーソナルな映像表現の可能性を開拓していきました。他領域のアーティストとの共同制作、展覧会の企画にも携わり、映像レーベルSOL CHORDを立ち上げるなど、新たな作品の流通・発表方法も探求していきます。そして、2008年から現在まで続いている「BETWEEN YESTERDAY & TOMORROW」と「日々"hibi" AUG」のシリーズは、断続的な日常のドキュメントで、国際映画祭などでも上映されて注目を浴びています。
今回の中之島映像劇場では、最初期のビデオアートから2022年夏に撮影された最新作まで、多方向へ散りばめられるように展開された前田の作品群の布置を浮かび上がらせます。布置(constellation)は、特別なルール設定に基づき、撮影した映像や録音された声を再構成していく前田の制作方法にも重なるキーワードであり、目指すべき映像表現に通じる概念として作者が語っている言葉です。過去の記憶と現在、未来の予感を縫い合わせるその方法とイメージの力で、鑑賞者の思考と感覚を揺さぶってきた前田真二郎の軌跡に迫りたいと思います。
第23回 中之島映像劇場「光の布置―前田真二郎レトロスペクティブ―」チラシ
11月12日(土)
- 10:30- Aプログラム(※冒頭、担当者による解説を行います)
《日々 "hibi" 13 full moons》(SD-digital/2005年/96分) - 13:30- Bプログラム 満席になりました
《20》(VHS-video/1990年/5分)
《FORGET AND FORGIVE》(VHS-video/1991年/14分)
《VIDEO SWIMMER IN BLUE》(VHS-video/1992年/12分)
《TELEVISION BY VIDEO BY TELEVISION》(VHS-video/1993年/5分)
《L》(Hi-8 video/1995年/25分)
《Braille》(Hi-8 video/1996年/11分) - 15:10- Cプログラム
《王様の子供》(DV, SD-digital→16mm/1998年/40分)製作:愛知芸術文化センター
《オン》(DV, SD-digital/2000年/72分) - 17:40- Dプログラム
《日々"hibi" AUG》(FHD-digital/2008-2022年/120分)
11月13日(日)
- 11:00- Eプログラム(※冒頭、担当者による解説を行います) 満席になりました
《on2》(DV, SD-digital/2003年/5分)
《中也を想い、サンボする》(DV, SD-digital/2006年/10分)製作:山口情報芸術センター[YCAM]
《Wedding 結縁》(DV, SD-digital/2007年/15分)製作:佐野画廊
《星座》(FHD-digital/2009年/20分)製作:佐野画廊
《GOLDEN TIME》(FHD-digital/2019年/8分) - 13:00- Fプログラム 【Dプログラムと同じ作品を上映します】
《日々"hibi" AUG》(FHD-digital/2008-2022年/120分) - 15:30- Gプログラム 満席になりました
《BETWEEN YESTERDAY & TOMORROW 2008-2022》(FHD-digital/2008-2022年/50分)
終了後・アフタートーク:前田真二郎
※新型コロナウイルス感染予防対策を実施したうえで開催します。館内でのマスク着用など、来館者の皆様にもご協力をお願いします。
※入館時に体温測定を実施します。37.5℃以上の発熱が確認された場合は、入館をお断りします。
※新型コロナウイルス感染症対策のため、中止になる場合があります。
- 開催日
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2022年11月12日(土)・13日(日)
- 定員
50名(先着順、要事前予約)
全席自由・各プログラム入れ替え制- 参加費
無料
- 申込方法
参加を希望される方は、下記から希望するプログラムを選んでご予約ください。
※9月30日午前10時より申し込みを開始いたします。 *終了しました11月12日(土)
11月13日(日)