スペイン現代美術界の巨匠ミケル・バルセロ(1957-)の、日本初となる大規模個展を開催します。地中海の光と影。マジョルカ島の海とアフリカの大地。バルセロは自然が育み、自然から限りなく豊かな着想を得ている稀有な才能の持ち主です。 1982年、現代美術の国際展として名高い、カッセルの「ドクメンタ7」でデビューを果たして以来、世界を舞台に華々しい活躍を見せ続けているバルセロは、パブロ・ピカソやジョアン・ミロといった、同じスペイン出身の巨匠たちのように、豊かな創造性を多様なジャンルで発揮してきました。絵画にはじまり、彫刻、陶芸、そしてパフォーマンスにいたるまで、その表現力はあらゆる方面へと向けられ、自然世界に開かれたおおらかで大胆、しかも繊細な感受性は、力強いエネルギーを創作物へと昇華させています。また、マジョルカ島のパルマ大聖堂内礼拝堂や、スイス・ジュネーヴの国連本部の天井画など、壮大なプロジェクトの数々も実現させており、精力的な芸術的探究心は止まるところを知りません。 生地マジョルカ島を始め、パリ、アフリカ他、世界各地にアトリエを構えながら、モチーフの面でも多彩な相貌を見せるバルセロ芸術の全容を、本展では彼の代表作約100点によって紹介します。大きなカンバス作品、自在な形を作り出す陶の作品、高度な技術と独創的な技法によるブリーチ(漂白)絵画、世界各地の風土を捉えた瑞々しいスケッチや水彩画など、バルセロが開拓した芸術の未踏の地を、ぜひご堪能ください。 展覧会監修 山梨俊夫(国立国際美術館前館長) エンリケ・フンコサ(美術批評家、アイルランド国立美術館前館長) ミケル・バルセロ展フロアガイド日英 ミケル・バルセロ《とどめの一突き》1990年 作家蔵© ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2021Photo by André Morin ミケル・バルセロ《下は熱い》2019年 作家蔵© ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2021Photo by Agustí Torres ミケル・バルセロ《亜鉛の白:弾丸の白》1992年 作家蔵© ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2021Photo by André Morin ミケル・バルセロ《カピロテを被る雄山羊》2006年 作家蔵© ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2021Photo by Galerie Bruno Bischofberger ミケル・バルセロ《恐れと震え》2018年 作家蔵© ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2021Photo by Galerie Bruno Bischofberger ミケル・バルセロ《トーテム》2019年 作家蔵© ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2021Photo by David Bone 関連イベント 終了しました 先生のためのプログラム オンラインレクチャー「ミケル・バルセロの仕事」 2021年3月20日(土・祝)– 2021年5月30日(日) 終了しました 展覧会関連 講演会 「素材とともに世界を生きる——ミケル・バルセロの仕事」 中止いたします。 2021年5月8日(土) 終了しました 展覧会関連 講演会 「〈最初の画家〉ミケル・バルセロ——生命の荘厳」 中止いたします。 2021年5月15日(土) 終了しました 展覧会関連 講演会 「創作の現場から見たバルセロ作品」 中止いたします。 2021年5月22日(土) 開催日 2021年3月20日(土・祝)–2021年5月30日(日)4月24日(土)をもって閉幕となりました 開催時間 10:00–17:00、金曜・土曜は20:00まで ※入場は閉館の30分前まで 休館日 月曜日(ただし、5月3日(月・祝)は開館) 主催 国立国際美術館、読売新聞社 後援 スペイン大使館、インスティトゥト・セルバンテス東京、在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本 協賛 ダイキン工業現代美術振興財団 制作協力 ファクト・コンセプトウール、瀧脇千惠子 観覧料 一般 大学生 1,200円(1,000円) 700円(600円) ※( )内は20名以上の団体および夜間割引料金(対象時間:金曜・土曜の17:00 ― 20:00) ※高校生以下・18歳未満無料(要証明)・心身に障がいのある方とその付添者1名無料(要証明) ※本料金で同時開催のコレクション展もご観覧いただけます。 ミケル・バルセロ展の優待一覧はこちら 巡回 長崎県美術館:2021年6月10日(木)–7月25日(日) 三重県立美術館:2021年8月14日(土)–10月24日(日) 東京オペラシティ アートギャラリー:2022年1月13日(木)–3月25日(金)