会期:
2016年10月22日(土)―2017年1月15日(日)
国立国際美術館では、1967年より関西を拠点に活動するプレイの個展「THE PLAY since 1967 まだ見ぬ流れの彼方へ」を開催致します。プレイとは、「行為」に取り組み続ける唯一無二の美術家集団です。かたちに残る何かを「作る」のではなく「体験する」この集団は、メンバーで集まって企画を練り、準備し、実行し、報告することを実に50年近く続けてきました。プレイにとって美術館での初個展となる本展は、印刷物・記録写真・記録映像・音声記録・原寸大資料などにより、その活動の全貌を展覧する試みです。
プレイ THE PLAY
関西を中心に1967年から活動。現在プレイとして活動するのは池水慶一、小林愼一、鈴木芳伸、二井清治、三喜徹雄の5名。メンバーは流動的で、何らかのかたちでこれまでプレイに参加した人の数は100名を超える。発泡スチロール製のイカダで川を下る、京都から大阪へ羊を連れて旅をする、山頂に丸太材で一辺約20mの三角塔を建て雷が落ちるのを10年間待つなど、自然の中での「行為」を計画し、実行し、その体験を日常に持ち帰ることを繰り返している。
プレイ《VOYAGE: Happening In An Egg》記録写真 1968年8月1日 和歌山県串本町南方海上
撮影 石井信夫 © THE PLAY
プレイ《現代美術の流れ》記録写真 1969年7月20日 淀川
撮影 樋口茂 © THE PLAY
プレイ《La Seine 現代美術の流れ》記録写真 2012年6月5日 セーヌ川(パリ、フランス)
撮影 南隆雄 © THE PLAY
プレイ《SHEEP:羊飼い》記録写真 1970年8月23日 京都市
撮影者不明 © THE PLAY
プレイ《IE: THE PLAY HAVE A HOUSE》記録写真 1972年8月5日 京都府相楽郡笠置町
撮影 大塚裕三 © THE PLAY
プレイ《雷7》記録写真 1983年7月16日~9月11日 京都府相楽郡和束町鷲峰山山頂下
撮影者不明 © THE PLAY
プレイ《雷8》記録写真 1984年6月9日~9月9日 京都府相楽郡和束町鷲峰山山頂
撮影者不明 © THE PLAY
プレイ《MADO 或いは返信=埒外のものを愛せよ》設営風景写真 1980年 兵庫県立近代美術館
撮影 池水慶一 © THE PLAY
プレイ展 アーティスト・トーク
※無料(要本展観覧券)
プレイ展 シンポジウム「芸術の(再)歴史化:作品と資料体のあいだで」
登壇者:上崎千(芸術学/アーカイヴ理論)、田中龍也(群馬県立近代美術館)、富井玲子(美術史家・「ポンジャ現懇」主宰)、平井章一(京都国立近代美術館)、橋本梓(国立国際美術館)
プレイ展に関連してシンポジウムを開催します。資料の重要性が改めて認識され、アーカイヴ整備が進行しつつある傾向のなか、展覧会などの調査を通じて芸術が(再)歴史化される状況そのものに目を向けます。資料体は創造的な読解を待っています。それはいかにして未来の研究へと開かれ、研究者はこのことにどのように取り組むのでしょうか。
プレイ展 ギャラリー・トーク
講師:橋本梓(当館主任研究員)
プレイ展 ギャラリー・トーク
講師:橋本梓(当館主任研究員)
プレイ展 ギャラリー・トーク
講師:橋本梓(当館主任研究員)
プレイ展 ギャラリー・トーク
講師:橋本梓(当館主任研究員)
開館時間
10:00─17:00 ※金曜日・土曜日は20:00まで(入場は閉館の30分前まで)
休館日
月曜日(ただし、1月9日(月・祝)は開館し翌日休館)、12月28日(水)―1月4日(水)
観覧料
一般430 円(220 円) 大学生130 円(70 円)