会期:
2011年6月18日~9月19日
桑山忠明が新作を中心に構想した「WHITE 大阪プロジェクト」が実現します。
1958 年の渡米以来、ニューヨークを拠点に創作活動を続ける桑山は、一貫して現代美術の尖鋭的な表現を追究してきた作家のひとりです。
初期より、硬質で無機的な物質感と、モノクロームの色面を特徴としてきた彼の作品は、従来の絵画という枠組みを超えるものでした。1990 年代以降、世界各地で発表された、同一形体のユニットを連続的に反復させたインスタレーションでは、その実験的な空間表現が注目を集めました。
今回の新作によるプロジェクトは、こうした仕事の延長線上に位置づけられると同時に、メタリックな素材を中心とする近年の作品の傾向とは大きく異なる一面をもったものとなっています。あるいは、日本画から出発したこの作家が、今一度、自身の足跡を見つめ直すなかから発想された試みと解釈することも可能かもしれません。
いずれにせよ、私たちは今、桑山忠明の新しく生まれつつある作品を目の当たりにしようとしているのであり、未知の創造の目撃者になろうとしているのです。
《White tape(参考図版)》
2010年 ©Tadaaki Kuwayama
図面:中山大介(中山建築設計事務所)
桑山忠明展 対談
桑山忠明(出品作家)X 真武真喜子(フリーランスキュレーター)
桑山忠明展 担当学芸員による作品解説
講師:安來正博(当館主任研究員)
開館時間
午前10時~午後5時、金曜日は午後7時まで (入館は閉館の30分前まで)
休館日
毎週月曜日 (ただし、7 月18日(月・祝)、9 月19日(月・祝)は開館、7月19日(火)は休館)
観覧料
当日:一般420円/大学生130円
団体:一般210円/大学生 70円