国立国際美術館

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学校団体鑑賞

和歌山市立和歌山高等学校 デザイン表現科

2023年4月27日(木)

4月27日に和歌山市立和歌山高等学校 デザイン表現科の1~3年生113名が来館されました。
年に2回程度、校外学習として美術館を見学されているそうで、2・3年生はすでに当館に来館したことがあり、1年生ははじめての来館とのことです。

講堂でのオリエンテーションでは、当館の紹介のほか、地下3階で開催している「ピカソとその時代 ベルリン国立ベルクグリューン美術館展」(以下、ピカソ展)と、地下2階で開催している「コレクション2 特集展示:メル・ボックナー」(以下、コレクション展)の概要をお話ししました。いずれの話にも、生徒全員が静かに耳を傾けていました。

1年生は地下3階から、2・3年生は地下2階からと二手に分かれて、鑑賞がスタートしました。
展示室では、学校が作成したワークシートに取り組みました。課題は、ピカソ展とコレクション展で気に入った作品を一つずつ選んで、気になった理由やポイントを書くこと。
ピカソ展では、一人ひとりが作品をじっくり見ながら、自分のお気に入りの作品を探していました。時には、作品を見比べるためか、展示室内を戻って、先に見た作品を改めて鑑賞する様子が見られました。コレクション展では、床に石が並べられている作品を見て、友達同士でお話ししながら作品鑑賞している姿が多くありました。ワークシートに記入している生徒を見てみると、メル・ボックナー《セオリー・オブ・スカルプチャー(四つ、四つ、四つ、四つ)》(1972年)の石の並びをスケッチしていました。見せてもらったスケッチは、十字をまっすぐに書くのではなく、少し斜めに傾けており、構図を工夫しているようでした。
メル・ボックナーの作品を生徒たちが楽しむことができるのかという先生の心配をよそに、とても関心を寄せている生徒もおり、「どうやって石を運んできたのか」、「石をどうやって展示したのか」など、展示室にいた看視に質問をしている姿がありました。

授業では、絵画やポスターなどの作品制作をされているという生徒のみなさん。今回の鑑賞が、みなさんのこれからの制作の一助になれば嬉しいです。

和歌山市立和歌山高等学校デザイン表現科のみなさん、ご来館ありがとうございました。
またのご来館お待ちしています。[F.A]

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