国立国際美術館

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学校団体鑑賞

堺市立御池台小学校

2023年2月17日(金)

2月17日に堺市立御池台小学校4年生73名が来館されました。

開館と同時に来館されたみなさんは、まず講堂でオリエンテーションを受けました。スクリーンのスライドに映し出された学校の名前を見て「御池台小学校って書いてある!」と嬉しそうに話している子もいれば、はじめての場所に少し緊張気味の子もいましたが、スタッフからの問いかけに応えながら緊張をほぐしつつ、あらかじめ先生から聞いていた美術館のルールをおさらいして展示室へ移動しました。

今回は学校作成のワークシートや『アクティヴィティ・ブック』(※)を使用せず、展示室では2人1組になって作品を鑑賞しました。地下2階の「コレクション2 特集展示:メル・ボックナー」では、メル・ボックナー《セオリー・オブ・スカルプチャー(等しく不均衡)》(1972年)の前で、「これは掛け算で表しているのかな?」と友達とひそひそ話したり、メル・ボックナー《プライマー》(1969-73)と見比べながら鑑賞を続ける姿が見られました。

地下3階の「ピカソとその時代 ベルリン国立ベルクグリューン美術館展」では、ベルクグリューン美術館所蔵のピカソ作品の中でもとりわけ大きなサイズのパブロ・ピカソ《大きな横たわる裸婦》(1942年)の前でこそこそ話しをしていました。近くで聞いてみると、「下の方は蜘蛛の巣みたい」、「めっちゃカクカクしてる」とそれぞれの気づきを共有していました。しばらくして、「これなんて読むの?(タイトルの裸婦という漢字を指さしながら)」と質問され、読み方を伝えると「え!こっちも裸婦って書いてある、同じだ!」とパブロ・ピカソ《横たわる裸婦》(1938年)と見比べはじめました。すると口々に、「同じ裸婦なのに全然違う」、「こっちはちゃんと人ってわかる」と同じ作家、同じモチーフでも描き方が異なることに気づき驚いていました。

2人1組で鑑賞したことにより、お互いに興味のある作品をじっくり鑑賞し、話しをする中で、その体験を深め合うことができたのではないかと思います。

堺市立御池台小学校4年生のみなさん、ご来館ありがとうございました。またのご来館お待ちしています。 [K.Y]

※アクティヴィティ・ブックに関する詳細はこちらから

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