国立国際美術館

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学校団体鑑賞

大阪YMCA国際専門学校 高等課程 表現・コミュニケーション学科

2023年2月9日(木)

2月9日に大阪YMCA国際専門学校 高等課程 表現・コミュニケーション学科1年生17名が来館されました。

この春から3度目の来館となるみなさんには、オリエンテーションでまず前回、鑑賞した「すべて未知の世界へ ― GUTAI 分化と統合」展を思い出してもらいました。展覧会の内容や印象をよく覚えているようで「不思議な絵だった」、「パワフルな作品!」とすぐに答えてくれました。続けて、今回鑑賞する「コレクション2 特集展示:メル・ボックナー」の展示室の様子がスクリーンに映し出されると、ざわざわしていたみなさんが急に静かになり、その後少しずつ「石しかない」、「白い円の中に石が入っている」と観察に基づく気づきを教えてくれました。また、高松次郎《日本語の文字(この七つの文字)》(1970年)の作品が登場すると「水戸黄門みたい!」と、つまり「これでどうだ!」と言われているような印象を受けると、作品から受けるファーストインプレッションを自身の知っているものと繋げて話してくれました。

展示室では、『アクティヴィティ・ブック』(2007年度版 ※)のアクティヴィティ「____さんに作品紹介」とスケッチ等に取り組みました。作品と向き合いながらメル・ボックナー《セオリー・オブ・スカルプチャー(カウンティング)》(1969-72年)について、「作家さんが数で遊んでいるみたい」と作品から遊び心を感じたり、《セオリー・オブ・スカルプチャー(四つの五つ)》(1972年)を鑑賞して、「すべての石が円の中に入っていて、仲間はずれがいないので好き」とそれぞれの視点で作品を楽しんでいました。

柔軟な考え方をもっているみなさんの十人十色の作品の楽しみ方を知ることができて、こちらも学ぶことの多い機会となりました。

大阪YMCA国際専門学校 高等課程 表現・コミュニケーション学科1年生のみなさん、ご来館ありがとうございました。またのご来館お待ちしています。[K.Y]

※アクティヴィティ・ブックに関する詳細はこちらから

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