国立国際美術館

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学校団体鑑賞

大阪市立上福島小学校

2022年12月15日(木)

12月15日(木)に大阪市立上福島小学校3~6年生149名が来館されました。

2015年度から毎年、全校生徒で来館してくださっているみなさんで、今回は12月9日に来館した1~2年生に続き、3~6年生が来館されました。(コロナウイルス感染症拡大防止のため2019年度のみ来館なし)

当日は、恒例のオリエンテーションからのスタートです。昨年度、鑑賞した展覧会の写真がスクリーンに映し出されると「これ見た!」と教えてくれたみなさんですが、「すべて未知の世界へ ― GUTAI 分化と統合」展の出品作品が映し出されると「お!」とか、「えー」とか少し困惑気味な反応を示しつつ、正延正俊《作品》(1960年)では「なんかすごい!」との発言を機に美術館スタッフから「どこがすごいと思った?」と投げかけられ、真剣に考える様子が見られました。入れ替わりで講堂に入ってきた5~6年生には、もう少し詳しく具体美術協会について紹介し、「『これこそ、これまでになかった作品だ!』と思う作品を見つけて、その理由を考えるように」と投げかけました。少し難しい話しにもかかわらず「どんな作品があるのか楽しみ!」と展覧会への期待を胸に展示室へ向かいました。

展示室では、学校作成のワークシート課題の「お気に入りの作品」「なぜだか気になる作品」について熱心に書く姿がみられ、スペースが足りず裏面にもびっしり書く子たちもいました。1年生から美術館で作品をよく見ることに親しんでいる子たちとあって、堀尾昭子《作品》(1967/1978年)の前で、「この展覧会は派手な色が多いがこの作品はパステルカラーでかわいい」と話してくれたり、「全体的にぐるぐる、丸が多い」と展覧会の全体を捉えた上で様々な発見をしているようでした。また、オリエンテーションで少しだけ紹介した高﨑元尚《装置66‐3》(1966/90年)を実際の作品と見比べ、「見る角度、距離によって全く違う作品に見える」と何度も色々な場所からじっくり鑑賞する姿が見られました。

大阪市立上福島小学校3~6年生のみなさん、ご来館ありがとうございました。3~5年生のみなさんは来年もご来館お待ちしています。6年生のみなさんは卒業されても、ぜひ美術館に遊びにきてくださいね。[K.Y]

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