国立国際美術館

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学校団体鑑賞

大阪市立上福島小学校

2022年12月9日(金)

12月9日(金)に大阪市立上福島小学校1~2年生135名が来館されました。

2015年度から毎年、全校児童で来館してくださる常連校のみなさんで、今回は12月9日と12月15日の2日に分けて来館されました。(コロナウイルス感染症拡大防止のため2019年度のみ来館なし)

まず、1年生が元気いっぱいスタッフに挨拶をしながら講堂へ。この美術館へ来たことがあるか尋ねるとさすがはご近所、たくさんの手があがりました。そのまま、少し美術館の紹介を受け、「すべて未知の世界へ ― GUTAI 分化と統合」展(以降、具体展)の作品をスライドで数点、鑑賞しました。時々、美術館スタッフの声が届かなくなるほど、スクリーンに映し出されたいずれの作品に対しても、気づいたこと、感じたことを活発に発言していました。最後に、美術館でのマナーについてお話しし、少し落ち着いたところで展示室へ向かいました。

入れ替わりで講堂に入ってきた2年生は、元気ながらも1年生より落ち着いている様子でした。昨年も来館したみなさんということで、美術館のお話は省き、さっそく具体展の紹介へ。腰を手に仁王立ちする具体美術協会(以降、具体)の吉原治良の写真が登場すると「こわそう!」「偉そう!」「この人がリーダーやろ?」と間髪入れず発言するものの、吉原の言葉である「人のまねをするな、今までにないものを創れ」を紹介すると講堂が少し静かになりました。「具体の作家さんたちのチャレンジや葛藤を頭の片隅に置きつつ、『おもしろいな!』『すごいな!』と思ったら、どんなところからそれを感じるのかじっくり観察してほしい」と促され、展示室へ出発しました。

展示室で、どちらの学年もクラスごと2列に並んで展覧会を一周した後、二周目は部屋ごとに自由鑑賞し、グループで見る子、グループから離れて一人でじっとたたずんで見る子など、1〜2年生であっても、独自の鑑賞スタイルを持っていました。山崎つる子《赤》(1956/85年)をたくさんの子がのぞき込むように熱心に見ていたり、村上三郎《作品》(1956/81年)に熱心に耳を傾け、時計の音が聞こえると驚きとともに、とても嬉しそうな表情を浮かべていました。具体の作家さんたちも、みなさんに作品を楽しんでもらえてきっと嬉しかったと思います!

大阪市立上福島小学校1~2年生のみなさん、ご来館ありがとうございました。また来年もご来館お待ちしています。[K.Y]

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