国立国際美術館

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学校団体鑑賞

大阪YMCA国際専門学校 高等課程 表現・コミュニケーション学科

2022年10月27日(木)

10月27日に大阪YMCA国際専門学校 高等課程 表現・コミュニケーション学科1年生19名が来館されました。 展覧会ごとにご来館いただいているみなさんです。今回は「すべて未知の世界へ ― GUTAI 分化と統合」展(以降、具体展)を鑑賞しました。

展示室へ行く前に、講堂で前回鑑賞した「コレクション1 遠い場所/近い場所」展を少し思い出しながら、具体展の紹介を受けました。

展示室では、具体展の中で記憶に残った作品とその理由、そして作品の簡単なスケッチを『アクティヴィティ・ブック』(※)にかく活動を行いました。白髪一雄《作品》(1954年)の前では、渦巻きのような線を見て「ひきこまれそう」と思ったり、絵の具の重なっている部分と薄い部分の色の差に気づく等、奥行きや躍動感を感じている様子が見られました。

具体展の後は地下3階で当館のコレクション、マーク・マンダース《乾いた土の頭部》(2015-16年)をスケッチしました。前回鑑賞したコレクション展では、地下2階に展示されていたこの作品。周囲をぐるぐると回って、立ったりしゃがんだりしながら自分の好きな角度を見つけていきました。前回とは別の場所に展示されて、光の当たり方も異なっていたからでしょうか、「顔のヒビが増えた?!」と作品を心配してくれた生徒さんも(大丈夫、新しいヒビは入っていませんよ)。そこから「こんなに大きな作品をどうやって運んだんだろう?」と美術館の仕事にも興味を持ってくれたようでした。

繰り返し同じ作品に出会うことで、自分の気持ちの変化も感じられるかもしれません。年に何度も鑑賞してくださっている生徒さんだからこそ、コレクションとともに、自分自身の変化も楽しんでいただけると嬉しいです。

大阪YMCA国際専門学校 高等課程 表現・コミュニケーション学科1年生のみなさん、ご来館ありがとうございました。次回もお待ちしています。[S.S]

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