国立国際美術館

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学校団体鑑賞

大阪YMCA国際専門学校 高等課程 表現・コミュニケーション学科

2022年10月26日(水)

10月26日に大阪YMCA国際専門学校 高等課程 表現・コミュニケーション学科1・2年生20名が来館されました。
いつも来館くださっているみなさんで、今回は「すべて未知の世界へ ― GUTAI 分化と統合」展(以降、具体展)開幕後さっそく来館してくださいました。

講堂でのオリエンテーションでは、前回鑑賞した「コレクション1 遠い場所/近い場所」展を少し思い出しながら、具体展の紹介を受けました。

展示室では、具体展の作品の中から記憶に残った作品とその理由を『アクティヴィティ・ブック』(※)に書くという活動を行いました。活動の最中、友達同士で鑑賞している生徒さんから「この作品、かわいい…」という声が聞こえてきました。具体展の作品から「かわいい」という感想はとっても意外!と思い、どのあたりが「かわいい」のか聞いてみると、吉田稔郎《SPRAY》(1964年)の作品中央あたりの赤と黄色がかわいいとこっそり教えてくれました。本作の赤や黄は作品をよく観察しなければなかなか発見できない色です。その後も、時折「かわいい…」という発言が聞こえてきました。時には「かわいい」とは逆の反応もありましたが、作品をよく観察した上で、どのような感情でもそれがどこから来るのか、作品そして自分と向き合いながら鑑賞する姿は真剣そのものでした。

具体展鑑賞の後は、地下3階展示室でマーク・マンダース《乾いた土の頭部》(2015-16年)をそれぞれ好きな角度からスケッチしました。
一人でスケッチに集中する生徒さん、お友達とどのようにスケッチするか相談しながら楽しそうに描く生徒さんと、スケッチも鑑賞もそれぞれのスタイルでした。 前展会期中に展示されていた場所とは全くちがう、当館建築のみどころのひとつでもある地下3階吹き抜けエリアに今回は展示されているマーク・マンダース《乾いた土の頭部》。展示場所によって見え方はちがったでしょうか。

大阪YMCA国際専門学校 高等課程 表現・コミュニケーション学科1・2年生のみなさん、ご来館ありがとうございました。次回もお待ちしています。[K.Y]

※アクティヴィティ・ブックに関する詳細はこちらから

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