国立国際美術館

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学校団体鑑賞

堺市立御池台小学校

2024年6月14日(金)

6月14日に堺市立御池台小学校4年生64名が来館しました。

地下3階の「梅津庸一 クリスタルパレス」展(6月4日~10月6日開催、以下、梅津展)を自由鑑賞しました。

子どもたちは、梅津展の入口から興味深そうに作品を見つめていました。最初は部屋ごとに全員一緒に移動していましたが、展示室を進むにつれて友達同士で作品について会話をする姿も多く見られるようになり、途中の部屋では、引率教員から興味のある部屋に戻って鑑賞しても良いと言われると、それぞれ嬉しそうに気になる場所に戻って作品を見ていました。
子どもたちの作品に向き合う姿に触発されたからか、引率教員から美術館スタッフへ地下2階の所蔵作品展示に移動する前に作品の楽しみ方等を子どもたちに少しでも話してほしいとリクエストがあり、急遽、地下3階の吹き抜け奥部分で簡単なレクチャーを実施しました。

スタッフがレクチャーの中で子どもたちに、梅津展で気づいたことや感じたことを尋ねてみると、「よくわからないけれど興味深かった」「展示室の壁まで作品みたいだった」と、自分の疑問にしっかり耳を傾けている様子、展示作品だけでなく空間全体に短い時間であっても興味を持って見ることができていたということが十分伺えました。その後は、時間の都合上、当初予定していた、鑑賞サポートツール『アクティヴィティ・シート』を活用した地下2階での鑑賞時間は持てませんでしたが、梅津さんの作品以外が並ぶ空間でも、それぞれの作品に目を向けながら友達同士で会話する様子が見られました。

ご予約時は、講堂でのオリエンテーションを希望されていましたが、調査及び展示再開に向けた整備・修繕のため講堂が使用できない中でも、なんとか美術館での活動を実りあるものにしたいという先生方の熱意に応えるように、真剣に作品と向き合う子どもたちの姿が印象的でした。

堺市立御池台小学校のみなさん、ご来館ありがとうございました。今回は短い時間での活動となってしまいましたが、次の機会にはゆっくりと美術館での時間を楽しんでもらえると嬉しいです。[K.Y]

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