会期:
2018年11月3日(土・祝)―2019年1月20日(日)
皆さんは1980年代という時代に、どんな記憶やイメージをお持ちですか。
インターネットも携帯電話も普及していなかった不便で未成熟な時代?それとも好景気に沸き、日本人に自信と活力がみなぎっていた時代?そんな時代の現代美術をふり返るのが本展覧会です。
美術は時代を映し出す鏡のような存在ではないでしょうか。当時の美術を見ることで、私たちはその時代の人々が何を考え、何を楽しみ、社会をどのように捉え、人生をどう生きていたのかを知ることができます。そして、それは今を生きる私たちに、きっと多くの示唆を与えてくれることでしよう。
本展に出品される65名の作家による約100点の作品は、各々がそうした時代の息吹きを深く湛えながら、生き生きとしたメッセージを私たちに語りかけてくれるに違いありません。どうぞ、その声に耳を傾けていただきながら、皆さんにとっての1980年代像を作り上げてみてください。
出品作家
朝比奈逸人、荒敦子、五十嵐彰雄、池垣タダヒコ、石原友明、小田英之、郭徳俊、加納光於、神山明、川島慶樹、川俣正、河原温、北辻良央、北山善夫、橘田尚之、木下佳通代、黒川弘毅、剣持和夫、小林正人、坂口正之、佐川晃司、鴫剛、杉山知子、鈴木省三、諏訪直樹、関口敦仁、高山登、田窪恭治、田嶋悦子、館勝生、辰野登恵子、中川佳宣、長沢秀之、中西學、中原浩大、中村功、中村一美、根岸芳郎、野田裕示、野村仁、畑祥雄、日比野克彦、平林薫、福嶋敬恭、福田美蘭、舟越桂、文承根、堀浩哉、松井紫朗、松井智惠、松尾直樹、松本陽子、宮﨑豊治、森村泰昌、百瀬寿、山倉研志、山部泰司、山本富章、横尾忠則、横溝秀実、吉澤美香、吉野辰海、吉原英里、吉本作次、若林奮
上映会
80年代から90年代にかけて活躍した映像作家集団ヴォワイアン・シネマテークの映像作品を、その制作年代に分けて上映します。
11月10日(土)
12:30~Aプログラム:第1期
14:15~Bプログラム:第2期
16:00~16:45 特別講演 「ヴォワイアンが見た/ヴォワイアンを見た:私的ヴィデオ・フィルム・アート」
講師:今井祝雄(美術家)
11月11日(日)
13:00~Cプログラム:第3期
15:00~16:30 Dプログラム:シンポジウム「ヴォワイアンの上映活動」
登壇者:平田正孝、小池照男、櫻井篤史(以上、元ヴォワイアン・メンバー)、とちぎあきら(フィルムアーキビスト)
司会進行:田中晋平(国立国際美術館 客員研究員)
ギャラリー・トーク
公開制作
「PRESENT from 80's」
日比野克彦(本展出品作家)
講演会
「80年代美術とは何であったか? ―その今日への問いと意義―」
講師:谷新(美術評論家)
ギャラリー・トーク
〈プレミアムフライデー企画〉
講演会
「関西ニュー・ウェイブと80年代美術」
講師:山部泰司(本展出品作家)
講演会
「アートはこんなにヤワコい ― 80年代は別格だね」
講師:篠原資明(高松市美術館館長)
講演会
講師:安來正博(国立国際美術館主任研究員)
開館時間
10:00 ─ 17:00 ※金曜・土曜は20:00まで(入場は閉館の30分前まで)
休館日
月曜日(ただし、12月24日及び1月14日は開館し、翌日休館)、年末年始(12月28日(金)―1月4日(金))
観覧料
一般900円(600円) 大学生500円(250円)
※( )内は20名以上の団体料金
※高校生以下・18歳未満無料(要証明)・心身に障がいのある方とその付添者1名無料(要証明)
※本料金で、同時開催の「コレクション2」もご覧いただけます。
※夜間割引料金(対象時間:金曜・土曜の17:00―20:00)一般700円 大学生400円