会期:
2010年4月17日~6月27日
1961年12月にニューヨークに渡る荒川修作は、渡米以前に棺桶型の立体作品を多く制作しました。木箱の中には、木屑を包んだ布の上に横たわる不気味な形状をしたセメントの塊。死という宿命を反転させようとする荒川が見つめた死がそこにあります。2007年には、それまで行方不明だった大型作品3点の修復が完了しました。本展では、それら3作品の大阪での初公開を含め、1958年から渡米直前にかけて制作された20点の初期立体作品が全国の美術館から集まります。
《抗生物質と子音にはさまれたアインシュタイン》 1958-59年
国立国際美術館蔵 ©Shusaku Arakawa
photo:福永一夫
《もうひとつの墓場より No.4》 1961年
板橋区立美術館蔵 ©Shusaku Arakawa
《名前のない耐えているもの No.2》 1958(1986)年
名古屋市美術館蔵 ©Shusaku Arakawa
荒川修作展 講演会
「現代美術の作品を残す意味と方法
-荒川修作『砂の器』とその周辺の場合」
講師:森田恒之(国立民族学博物館名誉教授)
荒川修作展 対談
「荒川修作初期作品をめぐって」
馬場駿吉(名古屋ボストン美術館館長)× 建畠晢(当館館長)
司会:平芳幸浩(当館客員研究員)
荒川修作展 コンサート
渋谷慶一郎コンサート「死なないための葬送曲」
開館時間
午前10時−午後5時、金曜日は午後7時まで (入館は閉館の30分前まで)
休館日
毎週月曜日 (ただし5月3日(月·祝)は開館)
観覧料
当日:一般 420円/大学生 130円
団体:一般 210円/大学生 70円