ウフィツィ美術館 自画像コレクション 巨匠たちの「秘めた素顔」1664-2010

会期: 2010年11月27日~2011年2月20日

このたび、フィレンツェのウフィツィ美術館が所蔵する「自画像コレクション」を日本で初めてご紹介するはこびとなりました。
もともと"ウフィツィ(Uffizi)"はイタリア語で"事務所(Office)"を意味し、1581年に第2代トスカナ大公フランチェスコ1世・デ・メディチが政庁館(=ウフィツィ)に一族の収集品を陳列したことが、近代西洋最古の美術館ウフィツィの起源です。ルネサンス芸術を開花させた大パトロン、メディチ家ならではの名品群で有名ですが、なかでも1664年に第5代大公の弟レオポルドが創始した「自画像コレクション」は、強大な絶対主義国家が台頭した17世紀以降もフィレンツェが栄光を保つうえで重要な役割を果たしてきました。しかも、同時代の著名な美術家の自画像という今日まで一貫した収集方針と、1,700点を超える規模は、世界でも類をみません。
自画像コレクションの一部は現在、ウフィツィ美術館から観光名所ヴェッキオ橋の上を通り対岸のピッティ宮殿までのびる通称「ヴァザーリの回廊」に展示されています。初代トスカナ大公が政庁館と私邸の往来のために建造させたこの回廊は、美術館を含む中心市街とともに世界遣産に登録されているにもかかわらず、その入り組んだ建築構造のせいで見学が制限され一般に見ることができません。
本展覧会では、秘蔵に近い錚々(そうそう)たる巨匠たちの自画像から、ベルニーニやアンニーバレ・カラッチ、アングルなど16世紀から現代までのおよそ70点を選び、普段は作品の陰に隠れている美術家たちの素顔をご覧いただきます。あわせて、コレクションを通じてフィレンツェが "芸術都市"の名声を確立していく営為をひもといてまいります。

  • 主催:国立国際美術館、朝日新聞社
  • 後援:イタリア大使館、イタリア文化会館
  • 協賛:株式会社竹中工務店、関西電力株式会社、京阪電気鉄道株式会社、日本写真印刷株式会社、(財)ダイキン工業現代美術振興財団
  • 協力:東京大学美術史学研究室、アルテリア、ヤマトロジスティクス、日本貨物航空

展示作品

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ラヴィニア・フォンターナ 《スピネッタの前の自画像》 1578年

レンブラント・ハルメンスゾーン・ファン・レイン 《自画像》 1655年頃

ニコラ・ファン・ハウブラーケン 《花輪のなかの自画像(?)》 1720年頃

エリザベート・シャプラン 《緑の傘を手にした自画像》 1908年頃

草間彌生 《自画像(Self-Portrait)》 2010年
©Yayoi Kusama

杉本博司 《歪曲的宙感》 2010年 ©Hiroshi Sugimoto, courtesy of Gallery Koyanagi

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開館時間

午前10時−午後5時、金曜日は午後7時まで (入館は閉館の30分前まで)

休館日

毎週月曜日 (ただし2011年1月10日(月・祝)は開館、1月11日(火)は休館、
12月27日(月)から1月4日(火)は年末年始のため休館)

観覧料

当日:一般 1400円/大学生 1100円/高校生 800円
前売・団体:一般 1200円/大学生 900円/高校生 600円

  • ※ 本料金で「コレクション3」もご覧いただけます。
  • ※ 団体は20名以上。
  • ※ 中学生以下ならびに心身に障害のある方とその付添者1名。
    いずれの方も無料 (ただし、証明できるものをご提示いただく場合があります)。
  • ※ 前売券は、チケットぴあ(Pコード:764-348)、ローソンチケット(Lコード:51523) 、イープラス(http://eplus.jp)ほか主要なプレイガイド、コンビニエンスストアなどで販売。
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