会期:1996年11月25日~1997年 1月26日
本展は、アメリカを対象とする「国際交流展」の一環として開催されました。スーザン・ローゼンバーグ(1945−)は、我が国ではあまり知られていない画家です。イメージがあるとはいえ、彼女の絵画には、ミニマリズムの影がつねに認められます。新表現主義の激情に身を委ねることがなかったのは、そのためなのです。こうした抑制のきいたイメージから成る絵面は、我が国では長いあいだ歓迎されませんでしたが、近年になってようやく、若い画家たちの関心をひくようになりました。当館は、彼女の絵画を以前にも取り上げましたが、今回は、ドローイングと版画を中心に、彼女の歩みを振り返ろうとするものです。