90年代の韓国美術から 等身大の物語

会期:1996年12月5日~1997年 1月26日

近年、アジアの現代美術に関心が高まっている。本館では1983年に「韓国現代美術展」を開催したが、本展はこれに続き、韓国の90年代の美術状況を紹介する試みである。韓国では70年代に禁欲的なモノクローム絵画、80年代には社会的現実に深く関わった「民衆美術」が隆盛し、90年代にはこれらを受けて近代性や伝統性といった枠組にとらわれない多様な表現が展開された。束京国立近代美術館との共催による今回の展覧会では若い世代を中心に14名の作家を日本側が選抜し、大作を中心に50点余の作品を展示した。
作品は絵画、写真、立体からインスタレーションまで多岐にわたり、日本では最初の紹介となる作家が大半を占めた。光州ビエンナーレの開催など、現代美術の領域でも近年躍進の著しい韓国の美術状況を反映した多彩で優れた作品が並び、印象的な展覧会となった。なおこの後、本展の交換展として日本の若手作家を紹介する展覧会が97年9月に韓国の国立現代美術館で開催された。

  • 入場者:総数3,311人(1日平均82人)
  • 主催:国立国際美術館/東京国立近代美術館
  • 後援:駐日韓国大使館
  • 助成:国際交流基金
  • 協賛:ダイキン工業現代美術振興財団
  • 協力:大韓航空
  • 講演会:「韓国現代美術の諸問題」日時:12/07(土)講師−林英芳(韓国国立現代美術館長)
  • カタログ:「90年代の韓国美術から−等身大の物語」
    28.0×22.5cm/113ページ/カラー81点、白黒18点
    根の深い樹・淵の深い河(千葉成夫)、グローバリズムの時代の韓国現代美術を読み取るために(大野郁彦)/作家略歴/出品リスト
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