会期:1995年10月5日~12月3日
紙は古くから私たちの文明を支える重要な物質であり、また美術においては、素描、水彩画、版画の支持体としてその発展に大きく貢献してきた。さらに近年においては紙は、立体作品の素材として広く用いられるようになり、柔軟さ、軽さ、透過性といったその特質を生かした新たな表現がなされている。また平面作品においても従来のものと異なり、特別に製造した紙を用いることで、多様な表現がなされている。この展覧会は、紙による立体表現と、平面表現の多様な展開を紹介し、紙の芸術の現況と可能性を考えようとするものであった。
出品作品はインスタレーション、立体、平面、コラージュ、版画など、17作家の69点。