会期:1994年5月26日~7月3日
ジャスパー・ジョーンズとロバート・ラウシェンバーグは、戦後のアメリカ美術を代表する作家です。二人は友人であるとともに、良きライバルでもあり、ネオ・ダダと総称されています。
抽象表現主義とポップ・アートというふたつの強大な美術のはざまにあったために、ネオ・ダダの二人は、芸術(抽象表現主義)を引き継ぎながら、日常 (ポップ・アート)にも関わるという困難な課題を強いられることになりました。内向的なジョーンズは、シニカルな手法で、一方、外向的なラウシェンバーグは、おおらかな手法で、各々の難題に取り組みつづけたのです。
本展は、ジョーンズとラウシェンバーグの作品を併置することで、志を同じくした二人が、何を共有したか、また、何を共有しなかったかを探ろうとした展覧会です。