会期:1994年12月8日~1995年 1月31日
本展は、若手、中堅作家の近作を紹介するシリーズの17回目である。今回は同時に開催された「クレイワーク展」に連動して、20代の若手作家たちのグループ展という形で開催した。出品者は小松純、南野馨、宮永甲太郎、森野彰人の4名。いずれも土を素材にしながら、従来の陶芸の概念を超える斬新な造形を展開している。焼き締めたレンガ状の物体を無数に積み上げて、石垣状の構築物を形成する宮永から、朱や金を用いて無機性と有機性をともに秘めた独特のオブジェを配置する南野まで、多様な表現をとおして今日のクレイワークの可能性を一覧する展示となった。