近作展12 田中孝

会期:1993年6月12日~8月1日

中堅作家の近年の作品を個展形式で紹介する「近作展」シリーズの12回目である。田中孝(1948−)は、写真製版によるシルクスクリーンを表現手段とする版画家である。彼の作品の特徴は何よりまず、粘土や針金や布や綿などに色をつけた手製の或る情景の模型を作り、それに照明を施し写真に撮ったイメージを図柄に用いる点にあり、また、刷り上った判の上に絵の具で加筆する点にある。田中の作品はこうした手順を踏むことによって、シルクスクリーン特有の機械性・虚構性に加えて、手作り・手書きによる創作物の本物らしさないし偽者っぽさを内在した、独自のものとなっている。会場には1階を使用し、新作『風景』シリーズ6点を含む20点を展示した。

  • 入場者:総数5,615人(1日平均428人)
  • 主催:国立国際美術館
  • 講演会:「作者と語る」日時:06/26(土)
  • パンフレット:「近作展12 田中孝」
    A4判/4ページ/カラー1点、白黒4点
    田中孝の<版画>(栄楽徹)/出品リスト/略歴/文献
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