会期:1991年 2月26日~3月13日
ジム・ダインは、彼自身の生活に親しんだ身近な素材−工具、日用品、衣類など−を繰り返しモチーフとし、実際のオブジェと絵画を組み合わせた独創的な作品を作ったが、自伝的な物語性を内包している点で、他のポップ・アーティストと一線を画している。また近年では、ポップ・アートを超えたより思索的で深遠な画風を示しつつある。
本展は、50年代末から80年代に及ぶジム・ダイン自らが選定した代表作60余点によって、時代とともに変遷してきた彼の作品を一同に展観するものである。
会場には、前年に引き続き、近鉄アート館を使用した。