近作展3 北辻良央

会期:1987年8月27日~9月23日

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北辻良央は小彫刻やドローイングを中心にした作家である。彼の作品は単なる造形表現というよりも、きわめて繊細な詩的感受性を反映した一種の"文学性"を特徴としている。本展には小彫刻(もしくはオブジェ)21点、ドローイング10点が出品された。いずれもさまざまな想像へと人を誘うような物語めいた雰囲気を感じさせる作品で、彫刻では木、テラコッタ、大理石、鉄、真鋳、樹脂などの質感の異なった素材が独自の感覚で用いられている。84年から87年にかけて制作された作品であるが、一点だけ71年の地図を反復してトレースしたドローイング「Work」(ただし87年の再制作)が彼の仕事の原点となるものとして含まれている。
会場には2階展示場を使用した。会場中央を四角く壁で囲い込み、その周囲に展示するという従来にない構成を試みたが、回廊状の空間とミスティックな作品との兼ね合いが効果的であったように思われる。

  • 入場者:総数5,870人(1日平均107人)
  • 主催:国立国際美術館
  • パンフレット:「近作展3 北辻良央」
    A4判/4ページ/カラー1点、白黒4点
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