アービング・ペン写真展

会期:1985年4月28日~6月11日

当館では写真芸術も積極的に紹介していく方針であり、1984年に開催した特別展「芸術としての写真・その誕生から今日まで−シカゴ美術館のコレクションから−」は、いわばその出発点としての総論の提示であった。本展はそれを受けての最初の各論ということになろうか。
ペンの代表作168点で構成されたこの展覧会は、1985年の秋にニューヨーク近代美術館で開かれた回顧店を巡回展として組織したものである。ペンは 38年からグラフィック・デザイナーとしての活動を開始し、43年にはヴォーグ誌で写真家として働くようになった。こうした戦前の仕事も一部含まれているが、本展の中心は戦後のポートレート、ファッション、広告の仕事、それに70年代から始まったプラチナ・プリントによる作品である。また近作ではタバコの吸殻などの静物がテーマに取り上げられており、半世紀に近い彼の制作の軌跡の多彩さを知ることができた。
展示室は3階と2階を使用し、次のようなセクションに分けて配列した。
初期作品 11点(内、ドローイング2点)、ポートレート 51点、ファッション 26点、世界各地の原住民 18点、静物 4点、カラー作品 23点、ヌード 8点、職人風俗 8点、シガレット・シリーズ等 19点
なお本展は東京の有楽町アートフォーラムでも1985年4月5日~24日に開催された。

  • 入場者:総数12,532人(1日平均321人)
  • 主催:国立国際美術館
  • 共催:西武美術館/ニューヨーク近代美術館
  • カタログ:「アービング・ペン写真展」
    27×21cm/16ページ/白黒11ページ
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