国立国際美術館

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学校団体鑑賞

大阪YMCAインターナショナルハイスクール

2024年2月8日(木)

2月8日に大阪YMCAインターナショナルハイスクールの1・2年生12名が来館しました。

本校はこれまでに何度も当館に来館してくださっていますが、今回初めての来館という生徒に向けて、展示室に行く前に地下1階の講堂で行うオリエンテーションでは、まず美術館の建物や成り立ちを簡単に紹介しました。次に地下2階で開催している「コレクション2 身体———身体」展(以下、コレクション展)について、鷹野隆大の「毎日写真」シリーズの写真作品5点(※1)や高松次郎《影》(1977年)などを例にお話ししました。

コレクション展の鑑賞では、学校が用意した、興味を持った作品のスケッチと興味を持った理由を書くレポートに取り組みました。その際、当館の鑑賞サポートツール『アクティヴィティ・ブック』(※2)のフリーページを活用して、自由にメモを取っていました。
ジャン・デュビュッフェ《愉快な夜》(1949年)を選んでいた生徒は、「最初は変な作品だと思ったけど、まじまじと見ると左の人と右の人の表情の違いとか、背景によくわからないものがたくさん描かれていて、だんだん興味がわいてきた」と話していました。そのスケッチを見せてもらうと、作品をじっくり見て気が付いた2人の人物の顔の違いや、背景に描かれているものを細やかに写していました。
章解説や作品解説をじっくりと読みながら鑑賞する生徒も多く、後から見に来た友達に作品を紹介している姿も見られました。約1時間の自由鑑賞を終え、ほとんどの生徒が時間内にレポートを仕上げているようでした。

今回の来館では、コレクション展のみの鑑賞でしたが、地下3階で開催している「古代メキシコ-マヤ、アステカ、テオティワカン」展に興味を持った生徒が何人もおり、学校帰りにあらためて来たいと話していました。実際に、「ピカソとその時代 ベルリン国立ベルクグリューン美術館」展を自分で見に来たと話す生徒もおり、繰り返し来館することにより、当館を身近な場所として認識して、自発的に足を運んでくれていることが嬉しく思いました。 ある生徒は、オリエンテーションを終えて講堂から地下2階に移動中に、前回の「コレクション1  80/90/00/10」展に来館した時に一番印象に残った作品は、須田悦弘《雑草》(2006年)だと伝えてくれました。その生徒は、コレクション展を一通り見終わると、《雑草》が展示されていたあたりの床の前で、前回撮った写真を見せながら「ここに作品があったんだよ」と友達や先生に話していました。

大阪YMCAインターナショナルハイスクールのみなさん、ご来館ありがとうございました。またのご来館お待ちしています。[F.A]

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