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学校団体鑑賞

摂津市立4中学校美術部合同美術館鑑賞会

2023年3月28日(火)

3月28日に摂津市立4中学校美術部1・2年生32名が来館されました。

代表の先生からは、摂津市の中学校の美術部が集まって一緒に来館したいと以前からご相談いただき、美術館での鑑賞をきっかけに少しでも交流する機会になればと、今回の来館が実現しました。

講堂でのオリエンテーションでは、美術部のみなさんということで展覧会の概要や作品に関すること等を少し詳しくお話ししました。「コレクション2 特集展示:メル・ボックナー」の紹介の際に、スクリーンにメル・ボックナーの作品が登場すると、その石が配置された様子を見て、「ボッチャみたいだけど、きちんと並べられている」(※)と発言しました。これまで、オリエンテーションで同作品について色々な第一印象を聞いてきましたが、言い得て妙という例えでとても感心しました。

展示室では、学校が作成したワークシートに取り組んだり、自分が一番気に入った作品3点の写真を撮影したりしました。友達と同じペースで展示室を進みながらも、時折、自分の気になる作品の前で立ち止まったり、友達のもとへ戻っては作品について話したりする姿も見られました。

講堂での振り返りでは、それぞれの中学校から代表者1名が作品から感じたことを話しました。パブロ・ピカソ《サーカスの馬》(1937年)について「不思議だなと思った作品にも、それぞれの描き手の感情がこもっているように感じた」という感想や、「どの作品にも1人1人の作家の個性が出ていた。とらわれない感じがした」と多くの作品を比較して見ることによって感じられたことを話してくれました。

短い時間でしたが、これを機会に、美術部同士での新たな交流が生まれれば嬉しいです。摂津市立4中学校美術部1・2年生のみなさん、ご来館ありがとうございました。またのご来館お待ちしています。[K.Y]

※ボッチャとは、重度脳性麻痺者もしくは同程度の四肢重度機能障害者のために考案されたスポーツで、パラリンピックの正式種目

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