7月26日に大阪府の小学校、中学校、高等学校の先生26名が来館されました。
例年、大阪府教育センターからのご依頼を受けて、府内の小・中学校、義務教育学校、府立高等学校、府立支援学校の図工・美術担当教員を対象にした研修会を大阪府教育センターと連携して開催してきましたが、ここ2年間、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため中断していました。3年ぶりとなる今回の研修は、「コレクション1 遠い場所/近い場所」展の鑑賞、鑑賞授業プラン考案のための個人及びグループ活動、及び大阪府教育センターと当館担当者によるレクチャーという充実した内容で開催しました。
展覧会鑑賞では、一人で見たり複数で見たりするなど、同じ展覧会を何度も鑑賞することで、最初は気づかなかった作品の内容や観点に気づくことができたという先生もいらっしゃいました。
鑑賞授業プランの考案では、まずは個人で取り組んだ後、学校種ごとのグループでそれぞれの案を共有し、全体の意見を集約しながら一つの授業プランをグループごとに練り上げました。いろいろな意見が持ち寄られることで、実際の対象学年や学習目標、利用形態を想定した渾身のプランがいくつも完成しました。なかでも、展覧会鑑賞中に、多くの先生方が沖縄出身の作家の作品を長い時間をかけて鑑賞する姿が印象的でしたが、山城知佳子さんの映像作品の鑑賞を通した教科等横断的な視点に立った授業プランが複数発表されたことは、今後の学校との連携活動を考えていく上でも非常に嬉しいことでした。
お忙しい中ご来館ありがとうございました。次回は、ぜひ、子どもたちと今回の研修で生まれたオリジナルプランを実施しにご来館ください。お待ちしています。[S.S]



