7月22日に大阪市立中津小学校校内研修のため11名の先生方が来館されました。

当館では、当館主催の「先生のための鑑賞プログラム」のほかにも、研究会、学校団体からのご依頼により、美術館を活用した研修会を随時開催しています。今回の研修内容は、先生方との打ち合わせを踏まえて、当館スタッフからの美術館活用に関するレクチャー、アートカード演習、『アクティヴィティ・ブック』（※）を活用した鑑賞となりました。

レクチャーでは、作品鑑賞の基本にはじまり、学校がどのように美術館を活用することができるのか実例とともに説明し、子どもたちの実態に応じたプログラムの作り方についてお伝えしました。アートカード演習では、スタッフからの細かいアドバイスをもとに体験していただくことで、アートカード活用の利点と留意点等を学んでいただけたのではないかと思います。

展示室では、多くの子どもたちが来館時に活用している『アクティヴィティ・ブック』を使用することで、子どもたちが来館したときの様子を想像し、どのような鑑賞ができるか考える時間となりました。どのアクティヴィティに取り組むか戸惑われる姿なども見られ、どのような点で子どもたちが戸惑うのか、どのような使い方が効果的かそれぞれに考えながら『アクティヴィティ・ブック』をきっかけに作品と真剣に向き合っておられました。

今日の研修を活かしつつ、学校と美術館が協力しながら、子どもたちにとってより創造的な美術館体験、鑑賞学習の機会が生まれれば嬉しいです。

大阪市立中津小学校の先生、夏休み開始後のとても忙しいときにご来館ありがとうございました。次回は、子どもさんたちと一緒にぜひご来館ください。お待ちしております。[K.Y]

※アクティヴィティ・ブックに関する詳細はこちらから