国立国際美術館

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学校団体鑑賞

大阪市立上福島小学校

2024年2月9日(金)、2月15日(木)

2月9日に大阪市立上福島小学校2・4・6年生158名、2月15日に1・3・5年生165名が来館しました。

講堂でのオリエンテーションの後、「コレクション2 身体———身体」展(以下、コレクション展)と「古代メキシコ-マヤ、アステカ、テオティワカン」展を鑑賞しました。
同校は毎年、全校児童で当館へ来館する学校です。初めて来館する1年生や来館回数の少ない低学年は、展示室内でクラスごとにまとまって鑑賞し、すでに何回も来館したことのある高学年は、個々に展覧会を回りながら学校作成のワークシートに取り組みました。

オリエンテーションで元気いっぱいだった1年生ですが、コレクション展に入るとクラスの列から遅れないように気を付けるのに精一杯で、なかなか自分のペースで作品と向き合うことが難しい様子でした。それでもしばらくすると場所にも慣れたのか、自分が気になる作品の前で少し立ち止まる姿が見られるようになりました。
2・3年生も同様にクラスごとの鑑賞でしたが、それぞれに気になる作品の前で積極的に話す姿が見られました。コレクション展では、ブブ・ド・ラ・マドレーヌ《人魚の領土―旗と内臓》(2022年)を前に「キレイ!夢みたい」と興奮気味に作品を見つめる子に「どんな夢?」とスタッフが問いかけると「たくさんのお菓子がある夢」と答え、それに触発されて他の子が作品について話し始める場面もありました。
高学年が取り組んだ学校作成のワークシートは、2会場からお気に入りの作品2点を選びその理由を書くという内容でした。仲の良い友達2~3人で展覧会を楽しむ姿がよく見られたことから、お気に入りの作品も同じものを選んでいるだろうと思い、スタッフがワークシートを見せてもらうと、多くの子がそれぞれ異なる作品を選んでいました。展示室での移動こそ友達同士でしたが、作品の前ではごく自然に自身がその作品を選んだ理由と向き合うことができており、毎年来館することによって作品を楽しむ力が培われているということを実感しました。

今回、いずれの学年も両展を鑑賞するには時間が足りず、もっと時間をかけて作品を鑑賞したいという声をたくさん耳にしました。学校での来館をきっかけに、これからもたくさん美術館に来てくれたら嬉しいです。大阪市立上福島小学校のみなさん、ご来館ありがとうございました。 [K.Y]

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