国立国際美術館

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学校団体鑑賞

大阪YMCA国際専門学校 高等課程 表現・コミュニケーション学科

2023年2月7日(火)

2月7日に大阪YMCA国際専門学校 高等課程 表現・コミュニケーション学科1年生22名が来館されました。

「コレクション2 特集展示:メル・ボックナー」が開幕して初のオリエンテーションは、今年度に入って3回目の来館となる常連のみなさんに向けて実施しました。まずは、「前回どんな展覧会を見たか覚えていますか?」と投げかけると、「具体!」とすぐに返事が返ってきました。具体美術協会の作家さんたちもきっと喜んでくれているだろうと感心しつつ、話は今回の展覧会へと進みます。メル・ボックナー《セオリー・オブ・スカルプチャー(カウンティング)》(1969-72年)がスクリーンに映し出されると、みなさん一様に不思議そうな顔をされつつも、「石がある」とすぐに声が聞こえてきました。コンセプチュアル・アートについて、他に展示している作品も例に出しながらお話しし、いよいよ展示室へ移動します。

展示室では、『アクティヴィティ・ブック』(2007年度版※)のアクティヴィティ「____さんに作品紹介」と学校からの課題に取り組みました。メル・ボックナーの《必ずしも芸術として見られる必要のないワーキング・ドローイングとそのほかの視覚的なもの》(1966年)を楽しそうに鑑賞する二人に声をかけると「何かはわからないけど1ページずつ違っていて面白い。」と話してくれました。
展覧会をひとしきり鑑賞した生徒たちからは、「美術館には何度も来ているけど、こんなに石が並んでいるのは初めて見た!」との率直な感想や、「数学が苦手だから、今回の作品も苦手だな…」との声が聞かれました。

自分にとってネガティブな印象がどこから来るのかを考えることも作品を良く見ることにつながるに違いありません。一見、難解と思わせるコンセプチュアル・アートに親しみ、こんな作品もあるんだ!ということを知ってもらえたら嬉しいです。

大阪YMCA国際専門学校 高等課程 表現・コミュニケーション学科1年生のみなさん、ご来館ありがとうございました。またのご来館お待ちしています。[K.Y]

※アクティヴィティ・ブックに関する詳細はこちらから

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