第19回中之島映像劇場 野田真吉の暁
第19回中之島映像劇場では、ドキュメンタリー映画作家であり、詩人でもある野田真吉(1916-1993)による映画作品の回顧上映を実施いたします。
野田は、戦前から東宝映画の文化映画部で演出を手掛け、戦後の東宝争議以降は、フリーで映画やテレビによるドキュメンタリーにたずさわりながら、「記録映画作家協会」や「映像芸術の会」など、数多くの創造運動に参加しました。1970年代以降は、映像による民俗学の確立に向けて奔走し、自主製作によって「民俗神事芸能三部作」などを発表していきます。
本上映会では、PR映画の代表作から自主製作された記録映画や実験作品、民俗学映画までを辿り、野田真吉の多岐にわたる活動を再浮上させます。
- 主催
- 国立国際美術館、国立映画アーカイブ
- 協賛
- 公益財団法人ダイキン工業現代美術振興財団
- 協力
- 滋賀県立近代美術館
- 開催日
- 2020年10月2日(金)、3日(土)、4日(日)
当初、2020年3月14日(土)、15日(日)に予定されていたが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染予防・拡散防止のため延期後、開催。
Aプログラム
- 《鋳物の技術—キュポラ熔解—》(1954年)
- 《マリン・スノー —石油の起源—》(1960年)
- 《石油—暮らしの中へ—》(1983年)
Bプログラム
- 《新日本地理映画大系 利根川》(1955年)
- 《新日本地理映画体系 本州の屋根》(1957年)
- 《新日本地理映画大系 東海道の今と昔》(1958年)
- 《新日本地理映画体系 東北の農村》(1959年)
Cプログラム
- 《農村住宅改善》(1941年)
- 《忘れられた土地—生活の記録シリーズⅡ—》(1958年)
- 《まだ見ぬ街》(1963年)
Dプログラム
- 《オリンピックを運ぶ》(1964年)
- 《海と陸をむすぶ》(1960年)
Eプログラム
- 《ふたりの長距離ランナーの孤独》(1966年)
- 《日本の文様》(1975年)
- 《くずれる沼 あるいは 画家・山下菊二》(1976年)
Fプログラム
- 《冬の夜の神々の宴—遠山の霜月祭—》(1970年)
- 《世附の百万遍念仏・獅子舞》(1971年)
- 《生者と死者のかよい路-新野の盆おどり・神送りの行事-》(1991年)
Gプログラム
- 《ゆきははなである—新野の雪まつり—》(1980年)