会期:
2020年6月2日(火)―10月11日(日)
紙のうえに線を引く。気安く速いその営みは、絵画や彫刻のようなジャンルにはなりえません。構想のため、備忘のため、練習のため、確認のため、等々と、線描は伝統的に「完成」以前の準備段階とみなされてきたからです。しかしこの実践は、近現代美術の諸実践において重要な位置を占めるにいたりました。完結していない画面や、中途半端に残る痕跡という、その否定的(とされてきた)要素を逆手に取るかたちで、芸術家たちは、制作することの膠着状態を軽やかに乗り越えようとするでしょう。今回のコレクション展では、線描という行為がもつ可能性をあらためて問い直します。
出品作家
ジュール・パスキン、パブロ・ピカソ★、高松次郎☆、ヘンリー・ムア、キキ・スミス、ヴォルス、クリスト、今村源/松井智惠、パナマレンコ、マーク・ダイオン、ヤノベケンジ、ライアン・ガンダー、中原浩大、髙柳恵里☆、O JUN☆、落合多武、Mr.、森千裕、青木陵子、阿部芳文/瀧口修造★、瀧口修造/北川民次/瑛九/泉茂/加藤正/利根山光人/内間(青原)俊子☆、山城隆一☆、ピエロ・マンゾーニ、ファウスト・メロッティ、河原温★、ジョン・カリン☆、柳幸典、湯原和夫、泉太郎、サイ・トゥオンブリー、ジグマー・ポルケ、宮脇愛子、伊藤存、須藤由希子、法貴信也、村瀬恭子、杉戸洋、中原浩大、金氏徹平、和田真由子、今村源
(★前期のみ、☆後期のみ)
展示替え作品一覧はこちら(PDF:115KB)
青木陵子《オブジェクトリーディング》2002-15年
国立国際美術館蔵 撮影:福永一夫 © Ryoko Aoki
村瀬恭子《ユキノエ》2009年
国立国際美術館蔵 © Kyoko Murase
ヤノベケンジ《未来の眼》2003年
国立国際美術館蔵 © Kenji Yanobe 2003
ギャラリー・トーク
→中止
講師:福元崇志(国立国際美術館主任研究員)
ギャラリー・トーク
→中止
講師:福元崇志(国立国際美術館主任研究員)
キュレーター・トーク
講師:福元崇志(国立国際美術館主任研究員)
会期
2020年6月2日(火)―10月11日(日)
(当初4月4日から6月14日の会期で開催予定でしたが、会期を変更いたしました。)
開館時間
10:00 ─ 17:00、金曜・土曜は20:00まで
※夜間開館は休止しております。
※入場は閉館の30分前まで
休館日
月曜日、8月11日、9月23日(ただし、8月10日、9月21日は開館)
観覧料
一般 430円(220円) 大学生 130円(70円)
※( )内は20名以上の団体料金
※高校生以下・18歳未満・65歳以上無料(要証明)
※心身に障がいのある方とその付添者1名無料(要証明)
※本展は同時開催の「ヤン・ヴォー ーォヴ・ンヤ」展の観覧券でご観覧いただけます。
夜間割引料金 (対象時間:金曜日・土曜日の17:00 ─ 20:00)一般250円 大学生70円
無料観覧日 4月4日(土)、5月2日(土)、5月16日(土)、6月6日(土)