会期:
2012年4月21日(土)~6月24日(日)
「国立国際美術館開館35周年記念展 コレクションの誘惑」を開催いたします。
国立国際美術館は、1970年に大阪で開かれた日本万国博覧会における万国博美術館の建物を譲り受け、現代美術を扱う国立美術館として、1977年に開館しました。その後、20数年を経て、収蔵庫が狭くなり、建物も老朽化したため、さらに美術鑑賞により適した立地条件を求めて、2004年11月に大阪の都心、中之島に新築移転しました。
今年は、万博記念公園時代から通算して35年の節目にあたります。当館では、これまでさまざまな企画展を開催する一方、作品の収集も精力的に行い、国立美術館にふさわしいコレクションの形成に努めてまいりました。開館当初は、ジョアン・ミロの陶板壁画など、わずかな収蔵品から出発しましたが、現在では、絵画、版画、彫刻、工芸、写真、映像など、約6300点もの作品を収蔵するに至りました。
本展では、これらのコレクションの中から当館を代表する絵画や彫刻を中心に第1部、近年収集を続けてきた現代写真を第2部とした2部構成で、約350点を全館を使って一堂に展示します。
すでに定評のある作品から国内の他の美術館には所蔵例のない斬新で意表をつく作品まで、見どころ満載です。是非ご高覧下さい。
ヴァシリー・カンディンスキー 《絵の中の絵》 1929年
奈良美智 《長い長い長い夜》 1995年
©Yoshitomo Nara
町田久美 《雪の日》 2008年
©Kumi Machida 2011 courtesy of Nishimura Gallery
マイク・ケリー 《シティ3-4 (「カンドール」シリーズより)》 2007-09年
©Mike Kelley, courtesy Wako Works of Art 撮影:福永一夫
杉本博司 《光の教会(建築家:安藤忠雄)》 1997年
©Hiroshi Sugimoto / Courtesy of Gallery Koyanagi
畠山直哉 《ブラスト#5707》 1998年
やなぎみわ 《My Grandmothers: YUKA》 2000年
米田知子 《フロイトの眼鏡-ユングのテキストを見る II》
Courtesy the artist and Aomori Contemporary Art Centre 撮影:山本糾
ヴォルフガング・ティルマンス 《フライシュヴィマー(自由な泳ぎ手) 24》2003年
©Wolfgang Tillmans, courtesy Wako Works of Art
コレクションの誘惑展 歴代館長によるシンポジウム
「国立国際美術館のこれまでとこれから」
木村重信(美術評論家・当館元館長)
宮島久雄(高松市美術館館長・当館元館長)
建畠晢(京都市立芸術大学学長・埼玉県立近代美術館館長・当館前館長)
司会 山梨俊夫(当館館長)
コレクションの誘惑展 講演会
「コレクションの楽しみ方」
講師:島敦彦(当館学芸課長)
コレクションの誘惑展 ギャラリー・トーク
講師:竹内万里子(当館客員研究員)
コレクションの誘惑展 シンポジウム
「写真の誘惑-視線の行方」
パネリスト:
青山勝、五十嵐太郎、植松由佳、笠原美智子、加治屋健司、佐藤守弘、島敦彦、管啓次郎、鈴木理策、鷹野隆大、竹内万里子、畠山直哉、ブブ・ド・ラ・マドレーヌ、前田恭二、森村泰昌、ヨコミゾマコト、米田知子
コレクションの誘惑展 アーティスト・トーク
講師:小沢剛
コレクションの誘惑展 ギャラリー・トーク
講師:橋本梓(当館研究員)
コレクションの誘惑展 アーティスト・トーク
講師:内藤礼
コレクションの誘惑展 ギャラリー・トーク
講師:中井康之(当館主任研究員)
コレクションの誘惑展 アーティスト・トーク
講師:伊藤存
開館時間
午前10時から午後5時、金曜日は午後7時まで開館(入館は30分前まで)
休館日
毎週月曜日、ただし4月30日(月・祝)は開館
観覧料
当日/一般1,000円、大学生600円
団体/一般800円、大学生400円