会期:
2011年6月28日~9月19日
森山大道(1938年、大阪生まれ)は、商業デザインの仕事に携わったのちの1960年、22歳の時に大阪在住の写真家・岩宮武二に弟子入りします。細江英公のアシスタントを経て、1964年に独立、カメラ毎日、アサヒカメラなどに発表の場を得ました。現在までの約半世紀ものあいだ、東京を拠点に撮影と発表を行っています。
森山の写真の被写体は、ほぼ一貫して、路上に見いだせる日常の断片でありながら、その写真は、見る者を激しく揺さぶりながら、写真というものの概念の拡張に貢献してきました。写真とは何かを、改めて問わせる力を兼ね備えています。今日では国際的な高い評価と、幅広い層からの人気を獲得し、現代日本を代表する写真家の一人となっています。
本展では、1965年のカメラ雑誌デビュー当時から現在まで、写真家・森山大道の軌跡を、主な写真集10数冊の流れに即して顧みます。そこから森山の個性なるものと、写真観の変貌の両方が読み取れることを願っています。総出品点数は400点以上、東京をテーマにした森山にしては珍しいカラー写真も紹介する予定です。
森山大道 《無言劇》 1965年
東京工芸大学写大ギャラリー蔵 © Daido Moriyama
森山大道《野良犬》1971年
個人蔵 © Daido Moriyama
森山大道 《ヨコスカ》 1971年
東京工芸大学写大ギャラリー蔵 © Daido Moriyama
森山大道 《いつも後ろ髪を引かれた街》 1976年
島根県立美術館蔵 © Daido Moriyama
森山大道 《大阪 地下鉄天王寺駅》 1997年
国立国際美術館蔵 © Daido Moriyama
森山大道 《東京》2011年
作家蔵 © Daido Moriyama
森山大道 《東京》2011年
作家蔵 © Daido Moriyama
森山大道 《水中花》 1990年
作家蔵 © Daido Moriyama courtesy of Taka Ishii Gallery
森山大道展 ギャラリートーク
講師:森山大道
森山大道展 講演会
講師:森山大道
森山大道展 講演会
「最新作『東京』をめぐって」
講師:中西博之(当館主任研究員)
開館時間
午前10時~午後5時、金曜日は午後7時まで (入館は閉館の30分前まで)
休館日
毎週月曜日 (ただし、7月18日(月・祝)、9月19 日(月・祝)は開館、7月19 日(火)は休館)
観覧料
当日:一般1000円/大学生700円
前売・団体:一般800円/大学生500円