会期:
2006年7月29日~9月18日
金子潤は、1942年に名古屋市に生まれました。1963年に画家を志して渡米し、1964年に、ロサンゼルスのシュナード美術学校で土と出会い、ジェリー・ロスマンの工房で陶芸を学びます。その後、アメリカ現代陶芸の巨匠ピーター・ヴォーコスに学びました。
1964年には、権威ある全米陶芸展で入選を果たし、多くの展覧会に招待を受けるようになり、1979年には伝統あるクランブルック・アカデミーに教員として招聘されました。また1984年には、ボストン美術館で開催された「アメリカ現代陶芸の動向」展において、アメリカを代表する15人の作家のひとりに選ばれています。
1986年からネブラスカ州オマハにアトリエをかまえ活動を続け、近年では、絵画作品の個展を開くほか、ガラス作品、オペラの舞台や衣装を手掛けるなど多彩な活動を展開しています。
本展覧会は金子の近作を展示します。彫刻的志向が強いアメリカ陶芸において、大きなスケールで独特な加飾の世界を展開する陶芸作品に加え、絵画やガラス作品も紹介し、明快な色彩と形態、そしてダイナミックな手法と表現による金子芸術の魅力に迫ります。
《Untitled》 2004年 陶 H210×W82.5×D51.3cm 作家蔵
《Untitled》 2005年 陶 H197.5×W195×D47.5cm 作家蔵
《Untitled》 2004年 陶 H195×W157.5×D175cm 作家蔵
《Untitled》 1992年 陶 H60×W36.3×D36.3cm ザ・カネコ蔵
講演会
「自作を語る」
講師:金子 潤氏
金子潤展 ギャラリートーク
(担当学芸員による作品解説)
開館時間
午前10時~午後5時、金曜日は午後7時(入館は閉館の30分前まで)
休館日
毎週月曜日(ただし、9月18日[月・祝]は開館)
観覧料
一般420(210)円/大学生130(70)円/高校生70(40)円