会期:
2006年1月11日~4月2日
ロシア・モスクワのプーシキン美術館が誇る、印象派を中心とする名画の数々がついに日本にやってきます。19世紀末から第一次世界大戦までの短い期間に、2人のロシア人実業家がパリで精力的にフランス近代絵画を集めました。2人は当時認められたばかりの印象派に端を発し、マティスやピカソなど一般に評価の定まっていない芸術家たちの作品も購入するなど、優れた審美眼により質の高いコレクションを成しました。今日バーンズやコートールドらと並び称される2人の名は、セルゲイ・シチューキンとイワン・モロゾフ。その2人のコレクションの一部を、日本で初めて同館からまとまった形で公開します。「シチューキン・モロゾフ・コレクション」の最大の魅力は、マティスとピカソの傑作を多く含む事です。本展では、約40年ぶりとなるマティスの傑作《金魚》のほか、ピカソが旅芸人を哀歓深く描いた初期作品《アルルカンと女友達》、ルノワールの《黒い服の娘たち》などを出品します。こうした選りすぐりの名作50点にプーシキン美術館が所蔵する版画25点を加え、ロシアで秘蔵されてきたフランス近代絵画を味わうことのできる待ちに待った大型展です。
エドガー・ドガ 《写真スタジオでポーズする踊り子》 1875
油彩、カンヴァス 65.0×50.0cm
©The State Pushkin Museum of Fine Arts, Moscow
ポール・セザンヌ 《サント=ヴィクトワール山の平野、ヴァルクロからの眺め》
1878-1879 油彩、カンヴァス 58.0×72.0cm
©The State Pushkin Museum of Fine Arts, Moscow
ポール・ゴーギャン 《彼女の名はヴァイルマティといった》
1892 油彩、カンヴァス 91.0×68.0cm
©The State Pushkin Museum of Fine Arts, Moscow
オーギュスト・ルノワール 《黒い服の娘たち》
1880-1882 油彩、カンヴァス 81.3×65.2cm
©The State Pushkin Museum of Fine Arts, Moscow
クロード・モネ 《白い睡蓮》 1899
油彩、カンヴァス 89.0×93.0cm
©The State Pushkin Museum of Fine Arts, Moscow
ぷーしきん探検ツアー
プーシキン美術館展 こどものためのプログラム
講演会
「シチューキン・モロゾフ・コレクションフランス近代絵画」
講師:高階秀爾氏(大原美術館館長)
講演会
「絵が『ふるえるほど好き』になる」
講師:MAYA MAXX氏
プーシキン美術館展ギャラリートーク
(担当学芸員による作品解説)
プーシキン美術館展ギャラリートーク
(担当学芸員による作品解説)
ぷーしきん探検ツアー
プーシキン美術館展 こどものためのプログラム
開館時間
午前10時~午後5時、金曜日は午後7時(入館は閉館の30分前まで)
休館日
毎週月曜日
観覧料
当日:一般1400円/大学・高校生1000円/中学・小学生500円
前売・団体:一般1200円/大学・高校生800円/中学・小学生300円