会期:
2005年1月18日~3月27日
長大な歴史と広大な国土とをあわせもつ中国には、 数千年にわたる時代の貴重な文化財が多数残されています。 その文化の真髄を、「仏教美術」と「考古学の新発見」に焦点を当て、約150件の優品により紹介します。
紀元前5世紀頃にインドで生まれた仏教は、紀元前後頃に中国に伝わり大いに隆盛しました。 「仏教美術」では、仏教の伝来初期にあたる後漢(1~3世紀)から、三国、魏晋南北朝、隋、唐、 そして五代、北宋時代(10~12世紀)に及ぶ名品を、中国全土から網羅的に集めます。 わが国の仏教文化にも大きな影響を与えた中国の仏教美術の約1000年にわたる変遷をたどる壮大な試みは、 世界でも初めてのものです。「考古学の新発見」では、毎年相次いでいる考古学上の重大な発見の中から、 近年発掘された特に重要な作品を、日本初公開・中国国外初公開を中心に厳選しました。中国ならではの芸術的な魅力に富む遺品の数々を披露します。
日本初公開 菩薩立像 (ぼさつりゅうぞう)
東魏時代・6世紀 山東省青州市龍興寺址出土 高110cm
山東省・青州市博物館蔵
日本初公開 透彫香炉 (すかしぼりこうろ)
戦国時代・前5~前3世紀 陝西省鳳翔県雍城遺跡出土 高34.5cm
陝西省・鳳翔県博物館蔵
講演会
「中国考古学の新発見」 谷豊信氏(東京国立博物館 列品課長)
講演会
「中国の仏教彫刻」 稲本泰生氏(奈良国立博物館 企画室長)
20世紀美術入門講座
「東洋思想と抽象美術」 宮島久雄(当館館長)
開館時間
午前10時~午後5時、金曜日は午後7時(入館は30分前まで)
休館日
月曜日 (ただし、3月21日は開館、翌日休館)
観覧料
当日:一般1,300円/大・高1,200円/中・小1,000円
前売:一般900円/大・高800円/中・小600円
団体:一般500円/大・高400円/中・小200円