現代中国の美術
会期:1996年7月18日~8月26日
本展は1994年12月に北京の中国美術館で開催された第8回全国美術展受賞・優秀作品展によって構成された。5年に一度、開催される同展は中国の現代絵画を通覧する格好の機会であり、今回は一連の開放政策を反映した作品が多くみられた。モチーフや形式は多様であるが、大半が確かな技法に支えられた具象表現であり、年画や連環画といった日本ではあまりなじみのない形式の作品も出品された。本展はこれまで知られることの少なかった現代中国絵画の全貌とその水準に接する得難い機会を提供したと思われる。
- 入場者:総数5,283人(1日平均155人)
- 主催:国立国際美術館/(財)日中友好会館/中国日本友好協会/中国美術家協会
- 後援:外務省/文化庁/中華人民共和国駐日本国大使館
- 協力:ダイキン工業現代美術振興財団
- 講演会:「社会主義美術から前衛美術へ−中国美術の50年」日時:07/27(土)講師−鶴田武良(東京国立文化財研究所)
- カタログ:「現代中国の美術 中国第8回全国美術展受賞・優秀作品による」
27.0×21.0cm/119ページ/カラー99点
中国全国美術展覧会略史(鶴田武良)、現代年画の特質と展開−アジア美術の新たな文脈に関する試論として(池田寿子)/作家略歴