李王朝時代の刺繍と布 希いをぬう喜びをつなぐ

会期:1996年5月23日~7月7日

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李王朝時代(1392−1910)の朝鮮では、生活に根差した造形の分野で優れた伝統が築かれた。本展ではソウル市にある韓国刺繍博物館の所蔵品のなかから、李王朝時代の刺繍作品と、〈包む〉文化のなかで育まれた〈ポジャギ〉と呼ばれる布等、計120点を展示し、これまで知られることの少なかった、布と糸による造形の数々を紹介した。
刺繍は布類の装飾技法として重要な位置を占め、動植物をモチーフとする吉祥文様が、衣装はもちろんのこと、屏風などの室内調度品から小さなポジャギまで、布を素材とするあらゆる品々にほどこされている。また、チョガッポと呼ばれるポジャギは、庶民が余り布を縫い合わせて作ったもので、対照的な色彩を大胆に組み合わせたり、同系色の濃淡で上品にまとめるなど、洗練された色彩感覚が発揮されている。
本展は李王朝時代の色彩豊かな生活文化と、隣国の人々の奥深い生活感情にふれるよい機会となった。

  • 入場者:総数7,400人(1日平均185人)
  • 主催:国立国際美術館/韓国刺繍博物館/社団法人国際芸術文化振興会
  • 後援:外務省/文化庁/駐日韓国大使館文化院
  • 協力:日本航空/大韓PAINT&INC CO., LTD.
  • 講演会:「生活空間の美学−李王朝時代の刺繍と布」日時:05/25(土)講師−許東華(韓国刺繍博物館長)
  • カタログ:「李王朝時代の刺繍と布」
    29.5×22.7cm/140ページ/カラー103点/白黒9点
    李王朝時代の文様と色彩(見延(井内)佳津子)、名もなき芸術家たちへのオマージュ(許東華)/用語解説/出品作品目録/主要参考文献
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