近作展14 榎倉康二

会期:1994年 2月12日~3月27日

榎倉康二(1942年−)は、壁に廃油を染み込ませたり、紙に油を染ませたり、廃油やアクリル塗料をつけた木材を綿布に押しつけたりしてできる染みや滲みによる独特の作品によって知られる。
榎倉の作品は、いわゆる「絵画」の枠組みや慣習にとらわれないものである。たしかに木枠に綿布を張った「絵画」らしいものもあるが、壁や床に直接ピン止めしたり、カーテン地を天井から吊したり、屋外に壁を作ったり、机や床にこぼれた水を写真に撮るなどさまざまな展開を見せている。しかしこうした制作活動に一貫して見られるのは、素材との対話を通して物質を日常空間との相互関係のなかに解放しようとしていることである。
今回は、新たな要素として蛍光灯と綿布とを組み合わせた作品など、新作3点を含む7点を展示・紹介した。

  • 入場者:総数5,920人(1日平均156人)
  • 主催:国立国際美術館
  • 講演会:「作者と語る」日時:02/12(土)
  • パンフレット:「近作展14 榎倉康二」
    A4判/4ページ/カラー1点、白黒3点、参考図版(白黒)1点
    榎倉康二(島 敦彦)/出品リスト/略歴/文献
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