会期:1993年 3月20日~ 5月23日
二十世紀の美術をわかりやすく紹介し、より多くの人々に親しんでもらうことを目的とした、館蔵品中心の展覧会「現代美術入門」の二回目。第一回展「現代美術入門−館蔵品を中心に」では、二十世紀の美術を流派や思潮の変遷という視点から通観したが、今回は、今世紀の美術の中でもとりわけ観念的傾向の強い作品を集めた。また、前回は出品作品を館蔵品に限ったが、今回は館蔵品に加えて他の美術館等の所蔵品も借用し、出品した。
会場には4階・3階の広い空間を使用、全体を6つのセクションに分けて展示し、各セクションの冒頭には解説パネルを掲げて、入門者用のわかりやすい展示を目指した。
会場構成は次の通り。1オブジェ−表現手段の拡張、2視覚イメージの検証、3言語による美術、4機械性と偶然性−技巧との決別、5外界との新たなる関係−現代の風景、6美術についての美術。
出品作家は23人、展示作品は74点であった。