会期:1992年8月30日~9月29日
パナマレンコは1940年アントワープの生まれ。60年代中頃からさまざまな「ハプニング」を行うと同時に、特異な「詩的オブジェ」を制作。その後、ヨーゼフ・ボイスやマルセル・ブロータースとの出会い、精神的交流を経て、67年に最初に人力駆動ヘリコプターを発表。以後、飛ぶことを想定しながらも実際にはほとんど飛べない「飛行機」や「飛行装置」、独自な理論にもとづく「磁気航空装置」など、詩的なテクノロジー作品を作り続けている。
本展では、初期のオブジェから、全長27メートル直径6メートルの超大型飛行船「アエロモデラー」を含めて、近作まで、オブジェ約50点、ドローイング約40点を展示し、ベルギーの奇才の日本初の個展となった。
なお、会場は4階、3階および2階入口ロビーの一部を使用した。
また当館の開催に先立ち、Bunkamuraザ・ミュージアム(7月19日−8月16日)で開催し、当館の後はふくやま美術館(10月4日−11月1 日)、富山県立近代美術館(11月14日−12月23日)、神奈川県立近代美術館(93年2月20日−3月21日)の各館を巡回した。