会期:1991年7月6日~8月6日
1936年、アメリカに生まれたステラは、ブラック・ペインティング(1959年)、半円形や正多角形などの変形カンバス(60年以降)、カンバスや板に段ボールを貼り付けた立体作品(71年以降)、彩色された金属のパーツを幾重にも組み合わせたレリーフ(76年以降)など、30年間に27という驚異的なシリーズをとおして、戦後美術を常にリードしつづけてきた。
今回の展覧会は、彼の膨大な作品群から、両極に位置する作品−禁欲的な初期の平面5点と、ダイナミックで華やかな最近のレリーフ10点を取り上げた。ステラの対照的な作品をとおして、戦後の抽象絵画のひとつの達成が明らかになったと思われる。