会期:1988年 3月19日~5月15日
本展は、現代の美術への先駆的な役割を果たしたゴッホやバルビゾン派の絵画の源泉ともいうべき17世紀のオランダ絵画のうち、特に、自由都市ハールレムで生まれたオランダ絵画を紹介するものであった。当時、ハールレムで活躍した画家フランス・ハルスは、伝統的な絵画では見られなかった集団肖像画を通して、市民の生き生きとした情景をとらえた。また、ここには、多数の画家たちが住み集団や個人の肖像、風俗、静物、都市の景観、海洋などを主題に、ハールレム派と呼ばれる一派を形成していた。同展は、3階、2階の展示室を使用し、フランス・ハルスをはじめハールレム派の58作家80点の作品を紹介した。また、北海道立函館美術館で巡回展示された。