アクティヴィティ・パレット
パンデミック交換日記の作り方
提案者:青木陵子+伊藤存
- あまり会えなくなった友達や家族と交換日記グループを募ります。
*まずは一人で始めることも可能です。
- グループの中で画像を共有し合います。
ちょっとした落書きや読んでいる本の画像、過去に作ったものなんでも良いのでgoogleストレージなどに投げ込んで共有して使えるようにします。
デジタルで出来ない時はコピーしたものを送り合いましょう。 - 著作権フリーの画像みたいな感覚で、素材をそれぞれがコラージュしたりレイアウトします。
好きな紙にコピーしてみます。*この時は七夕だったので短冊型にし、いろんな人に参加してもらえるようにコピーして沢山短冊ができました。
- 願い事を書き合います。
グループ以外の身近な人にも頼んでみると、いろんな願いが集まって楽しいです。
- 集まった願いをきっかけに、それぞれが考えた事をこの間の日記のような感じで文章にしたり、絵にしてページを増やしていきます。
- 最終的に一つの冊子にまとめます。冊子にまとめたいものを選定、プリントし、製本して配りたい数を作ります。
- 読んで欲しい人に送ったり、会えた人に渡してみましょう。
読んでくれた人がまた新しいページを増やしてくれると面白いですね。









製本はそれぞれ好きなスタイルで作りましょう、沢山の人に渡したい場合はコピーしたものをホッチキスで止めるみたいな簡単なものでも良いかもしれません。
この時は更に増やしていけるように空白短冊ページを入れたりしました。
部数は少なめにすると、凝った作りにしてみることもできます。


⻘⽊陵⼦+伊藤存(美術作家)
京都在住。
動植物や幾何学模様、⽇常の断⽚をモチーフとした素描を組み合わせた作品を制作する⻘⽊と、連鎖する様々なイメージを刺繍や粘⼟、ドローイングなどで表現する伊藤は、連名での活動の際には、それぞれの作品を組み込みつつ、展⽰空間での即興的な造形や⼈の成⻑をテーマとしたアニメーションの連作などを組み⼊れたインスタレーション作品を発表しています。
(2021/5/18 時点)
今回のアクティヴィティを提案したおもい
2020年3月、最初の外出制限が出たのと同時に東京で展覧会が始まりました。
元々は期間中に東京に住むNEW ERA Ladies(宮越里子、super-KIKI)のお二人と何かイベントをしたいなと思っていたのですが、なかなか移動したり、集まる事ができません。考えたのが遠隔で一緒にzineを作ることでした。ちょうど七夕の季節だったので、短冊のzineにしようと出来上がったワークショップでした。なかなか人に会えない中で、現実空間でもインターネット空間でもない、ちょっとした会話のスペースが出来たみたいで、普段聞けなかったことが聞けたり、自分が考えるヒントをもらえたり、閉じこもりつつも色々交換する事ができました。
まさか1年も経って同じような状況が続いているとはびっくりですが、願いも切実に沢山たまりまくっています。パンデミック交換日記、二周目が出来そうです。
今実践していること
最近映画「羅生門」を見ました。映画の中で羅生門の背景に山が映っているシーンがあり、その山が家から見える山並みと同じ事に気づいて嬉しくなりました。
70年前の景色が今も同じようにある事がとても不思議に思えて、毎日窓から遠くの山を見るようにしています。
今大切にしていること
眠たいと何もつくれなくなるので、とにかく睡眠時間、感染予防、この状況で起こっている事をよく覚えておくこと。