第20回中之島映像劇場 松村浩行レトロスペクティブ
第20回中之島映像劇場では、映画作家・松村浩行の作品の回顧上映を実施いたします。 松村は、1974年北海道生まれ、早稲田大学卒業後に映画美学校フィクション・コースで映画製作を開始しました。1999年の初監督作品《よろこび》が世界各地の映画祭で上映され、オーバーハウゼン国際短編映画祭で国際批評家連盟賞を受賞、注目を浴びます。その後、ブレヒトの戯曲から発想を得た《YESMAN / NOMAN / MORE YESMAN》は、2003年京都国際学生映画祭で準グランプリを受賞しました。そして、北海道の根室にある戦争遺跡を舞台にした《TOCHKA》が2008年に公開されて、映像表現の未到の地を示すことになりました。以後、松村は映画を発表しておらず、新たな作品が待ち望まれています。本上映会は、これまでの活動期間に松村が残した映画の衝撃を甦らせるために企画されました。上映1日目には松村監督本人を迎えての対談も予定しています。《TOCHKA》の闇と銃眼から、今改めて何を観ることができるかを問い直したいと思います。
- 主催
- 国立国際美術館
- 協賛
- ダイキン工業現代美術振興財団
- 開催日
- 2021年3月20日(土・祝)、21日(日)
※新型コロナウイルス感染拡大予防のため、事前予約制、各プログラム先着40名で実施。
Aプログラム
- 《TOCHKA》(2008年)
Bプログラム
- 《よろこび》(1999年)
- 《つかのまの秘密さ海の城で〜水無月蜜柑試篇》(2005年)
- 対談:松村浩行×堀潤之(映画研究者)
Cプログラム
- 《YESMAN / NOMAN / MORE YESMAN》(2002年)
Dプログラム
- 《TOCHKA》(2008年)