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第10回中之島映像劇場 金井勝の世界

第10回中之島映像劇場を開催いたします。今回は日本の前衛映画でも特別な存在感を示す金井勝の初期作品と、監督デヴュー以前に撮影で参加した独立プロ作品を上映いたします。1964年、金井勝は自分の映画を撮るという目的のため、大手映画会社を退職しフリーランスとなります。その頃の日本は高度経済成長と闘争の時代、映画はいまだ花形産業でありましたがかげりを帯びてきており、松竹ヌーヴェルバーグをはじめとする新しい映画の動向、また海外からはアンダーグラウンド映画の波が押し寄せて、それに呼応する動きが日本国内でも巻き起こりつつありました。この激しい変革の中、金井は《無人列島》(1969)を皮切りに、《GOOD-BYE》(1971)、《王国》(1973)の、いわゆる「微笑う銀河系・三部作」を作り上げます。これらはその内容と形式において、同時代的にもその後の映画史においても、他に例の見当たらない独自な作品群であり、大きなインパクトを世界に与え続けています。制作公開から40年以上経った現在、今また新たなる混迷を予感させるこの時代に、これらの作品は我々の眼にどう映るのでしょうか。

主催
国立国際美術館、東京国立近代美術館フィルムセンター
協賛
公益財団法人ダイキン工業現代美術振興財団
協力
かない勝丸プロダクション
開催日
2015年11月7日(土)、8日(日)

Aプログラム

  • 白井更生《ヒロシマ1966》(1966年)

Bプログラム

  • 金井勝《無人列島》(1969年)

Cプログラム

  • 金井勝《GOOD-BYE》(1971年)

Dプログラム

  • 金井勝《王国》(1973年)

 

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